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事件事故報道に「明日はわが身」
介護業界関係者は語る

2016年5月6日
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介護施設での事件や事故が相次いで報道されているが、このようなリスクはどのホームにもあるという。複数の有料老人ホームを有する大手介護会社の幹部から匿名を条件に実情を語ってもらった。(聞き手・構成/ダイヤモンド・オンライン編集部 山本猛嗣)

事故や事件が心配でたまらない
うちの施設でも可能性はゼロではない

C)daj/amanaimages (C)Gregor Schuster/zefa/Corbis/amanaimages *写真はイメージです

 メッセージグループの介護付き有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)で、虐待や事故が相次いで報道され、世間から非難の対象になっています。

 ちょっと前には、ワタミの介護の有料老人ホームでも入浴中の事故などがあり、激しいバッシングにさらされました。

 私が勤務する会社の有料老人ホームは、世間から見れば、そこそこお金持ち向けの立派なホームだと思います。職員の教育も他のホームに比べたら、相当にましな方だと自負しています。

 それでも、最近は事故や事件がとても心配で、たまらない。うちの施設でも、いつ、あのような事件が起こってしまうのか、可能性はゼロではないからです。

 ただでさえ、介護の現場では、転倒などの事故は日常茶飯事です。

 それに加え、近年は介護業界全体で人材の質の劣化が急速に進んでいます。

 もともと私は介護業界の人間ではなく、大手民間企業から人事担当者として移籍してきました。

 そこで、初めてホームの職員採用の現場を見たときの衝撃は忘れることができません。以前の職場に比べると、あまりにも人材の落差が大きかったからです。

 まず、電話での問い合わせ時点で、言葉遣いがめちゃくちゃな人、常識外れの人が多い。「履歴書を送る切手代がないんっスよ。どうしたらいいっスか」とまったく悪びれもせずに聞いてくる。

 空欄や誤字だらけの履歴書は当たり前、写真を貼っていない履歴書も大量に届きます。採用の面接では、スーツで来ない人はざらです。Tシャツ、短パンにサンダル姿の人もいました。遅刻も珍しくありません。

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