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本当にいいのは20ヵ所に1ヵ所!
間違えない老人ホームの選び方

上岡榮信・有料老人ホーム入居支援センター理事長に聞く

ダイヤモンド・オンライン編集部
2015年12月11日
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入所者3人が転落死をしたほか、虐待を受けていた例もあったとして大騒動になった有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」。国内1500ヵ所以上の老人ホームを訪問してきた上岡榮信氏に、「正しい老人ホームの選び方」について聞いた。(ダイヤモンド・オンライン編集部 津本朋子)

「看取りに対応します」は本当か?
老人ホームで死ぬ、という現実

――川崎市の老人ホーム事件は、比較的大手が起こしただけに、業界内でも波紋を呼んだと聞いています。良いホームを選びたいというニーズは多いはずですが、日本の老人ホームは種類も複雑で、何をどう選んだらいいのか、分かりにくいですよね。

 公的施設である「特別養護老人ホーム」や民間の「有料老人ホーム」、最近増えている「サービス付き高齢者向け住宅」、「介護老人保健施設」など、さまざまなくくりがありますが、私はこんなカテゴリー分けはおかしいと思っています。消費者からしたら、何のことか、さっぱり理解できないでしょう。

劣悪な環境の「終の棲家」で苦しむ高齢者は少なくない。老人ホーム選びに失敗しないためには、どんなポイントに気をつけるべきなのだろうか?

 カテゴリーに惑わされるのではなく、「元気なうちに入るのか、それとも要介護状態になってから入るのか」、まず入居希望者は、ここを考える必要があります。

 そして、「死ぬまでいられるのか」、「どんな認知症の状態でも受け入れてもらえるのか」を確認すべきです。たとえば、認知症対応型共同生活介護、いわゆるグループホームはたいてい、認知症で徘徊する人は受け入れません。看取りもしません。

――「看取りに対応します」と掲げているホームも増えていますが。

 そこに惑わされてはいけません。看取りを1件でもしたら、「やれます」と答えるホームが多い。年に1人では、やっているうちに入りません。3~4人でも少ないかもしれない。また、ホーム側の体制だけでなく、老衰で静かに死なせてくれるような死生観を持つ、良質な訪問診療の医者と連携をしているかどうかも大切なポイントです。

 入居を希望する側も、自らの死生観を明らかにする必要がありますね。まずは、ホームへの入居のきっかけをどの段階にするのか。どこまでも家庭で、というのは現実問題として難しい。老夫婦2人だけで暮らしていて、気がついたときには1人が倒れ、もう1人が栄養不良でうずくまっていた、というようなケースは後を絶ちません。

 また、後見人を選ぶことも、元気なうちにやっておかなければなりません。最近、悪徳弁護士を後見人に選んでしまい、危うく認知症で精神病院に入れられそうになった方のご家族が相談に来られました。

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