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実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

不倫妻、借金妻、虐待妻との離婚で困窮!
父子家庭は養育費をいくら得られたか?(下)

露木幸彦 [露木行政書士事務所代表]
【第29回】 2016年5月14日
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>>(上)より続く

 さすがの優一さんも堪忍袋の緒が切れ、2度目の過ちを看過することはできず、とうとう離婚を決断するしかありませんでした。口約束ではなく、わざわざ誓約書を書かせたにもかかわらず、平気で破るような相手を信用するのは到底、無理なことです。もちろん、妻は「三度目の正直」と平謝りし、泣きつき、許しを乞うてきたのですが、優一さんは躊躇せずに一蹴したそうです。

 そして離婚の条件ですが、優一さんの場合、途中で作成した誓約書が功を奏しました。正直なところ、白紙の状態から条件を詰めようとしても、妻は親権を握ろうとするでしょうし、百歩譲って親権を優一さんに渡したとしても養育費を払おうとしないでしょう。自分の借金で離婚せざるを得なくなったけれど、慰謝料も当然、渡そうとしないはずです。

 このように離婚条件を一から改めて話し合うのは相当に骨が折れますが、実際には過去の誓約書があり、妻も自ら署名してしまった手前、「あのときとは気が変わったから」などと翻意することは難しく、最終的には誓約書に書いたのと同じ条件で離婚することとなったのです。

<江越優一さんのケース>
1.夫 33歳(年収400万円)
2.妻 35歳(年収220万円)
3.子どもの年齢 7歳
4.離婚後の父子家庭の住まい 家賃8万2000円のアパート
5.子どもの想定進路 小学校(公立)、中学校(公立)、高校(公立)、高校卒業後(就職)
⇒決定した養育費 毎月4万円を18歳まで


親権か養育費か
虚言癖がある虐待妻との離婚

 「『養育費を払ってほしい』と妻に切り出してしまっていいものかどうか……すごい悩んでいます。とにかく金に汚いタイプなので、そのせいで機嫌を損ねて『やっぱり親権が欲しい』と言い出したらと非常に困るんです」

 原口文人さん(28歳。宮崎市在住)はすでに夫婦間で何度も話し合いを重ねており、離婚すること、文人さんが親権を持つこと、そして文人さんの付き添いを条件に妻と子どもたちの面会を認めることは、一度は合意に至ったようです。

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露木幸彦[露木行政書士事務所代表]

つゆき・ゆきひこ/行政書士、フィナンシャルプランナー。1980年生まれ。国学院大学卒。男性の離婚相談に特化した行政書士事務所を開業し、開業から6年間で有料相談件数7000件、法律文書作成900件を達成。公式サイトは1日訪問者3300人、会員数は1万3000人と、業界では最大規模にまで成長させる。2008年よりドコモ、au、ソフトバンクの公式サイトで法律監修を担当。四半期に一度、大相談会を開催している。主な著書に『結婚貧乏~結婚してはいけない人を避ける方法』(中央公論新社)、『離婚のことばハンドブック~今すぐ解決したい人のキーワード152』(小学館)、『男のための最強離婚術』『男の離婚 賢く有利に別れるための6つの成功法則』(共にメタモル出版)などがある


実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

昨今の離婚事情は複雑化している。夫が借金、浮気、暴力を繰り返して妻に愛想を尽かされるという「昭和型離婚」ばかりでなく、足もとでは「草食系離婚」も急増している。妻が多重債務、不倫、ヒステリーなどを繰り返し、真面目で優しい夫がそれに絶えられなくなって離婚を決意するというパターンだ。そうしたなか、離婚トラブルで悩み悶える男性が増えている。一度離婚トラブルに発展すると、男性は多くの精神的・物理的な負担を強いられる。到底納得できない理不尽な離婚トラブルに意図せず巻き込まれた場合に備えて、普段から対処法を考えておくことは必要だ。「男性の離婚相談」に特化し、数多くの相談実績を誇る行政書士の露木幸彦氏が、毎回実例を挙げながら、男性が陥り易い離婚トラブルへの対処法を指南する。読まずに泣くか、読んで笑うか――。現在離婚トラブルで悩んでいる人もそうでない人も、「他人事ではない男の離婚」について考えるための参考にしてほしい。

「実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦」

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