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山崎元のマルチスコープ

戦え、代表選!
今さら「トロイカ」でもあるまい

山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]
【第145回】 2010年9月1日
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鳩山由紀夫氏の行動4原則

 民主党代表選を巡る情勢が日替わりで変化している。変化の主役は、鳩山由紀夫前首相だった。鳩山氏は、総理着任の頃から、首相をやった人物が後々まで影響力を残すのは好ましくない、自分は首相を辞めたら議員を引退すると述べてきたが、引退に関しては、判断の先送りと共に撤回を示唆し、ロシア訪問の日程を交えつつ、代表選の両当事者である菅直人首相と小沢一郎前幹事長と交互に会談して、毎日、ニュースの見出しを作ってきた。

 鳩山氏の影響力の源泉は、鳩山氏を中心とするグループが代表選の投票権を持つ国会議員票を50票から60票持っていて、彼がどちらにつくかが大きく勝敗に影響する点にある。現下の情勢では、菅氏、小沢氏、何れが党代表、ひいては首相となるとしても、鳩山氏及び彼のグループのメンバーを要職に遇する必要があるだろうから、彼の影響力は今後も残りそうだ。

 それにしても、鳩山氏の行動は、一貫性がなく、不可解だと思う有権者が多いのではないか。しかし、彼なりの行動と判断の基準があるのか、恥じる気配がないし、首相時代よりも生き生きとしているようにさえ見える。

鳩山氏の行動原則を筆者なりにまとめると、以下のようになる。

【鳩山由紀夫氏の行動4原則】
(1)いかなる発言も約束ではない
(2)後から会った人に影響される
(3)他人を驚かせるのはいいこと
(4)自分の善意は決して疑わない

 氏は、場合によっては、「約束」という言葉の意味を正確にご存じないのかも知れないが、その時その時の思いつきで言葉を発する。自分の以前の言葉には、拘束されない。加えて、その時その時に会った相手に友愛の情を抱くらしく、後から会った人に影響されて意見や発言が変化する。また、総理がファッションショーに出るような意外感のあるイベントを好む傾向があり、そのためには常に注目されていることが望ましいとお考えのようだ。加えて、自分の発言は常に善意のものなのだから、それが他人を困らせるとすると、他人が誤解しているのだ、という割り切りがあるように見える。

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山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]

58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、現在、楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表取締役。


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