1ヵ月でマイナス5kg
驚きの効果を実感した出来事とは
――そんな偶然から手にした一冊。実際に読んでみて、いかがでしたか？
宮尾 本の中で紹介されている食事法も、ダイエットというより“パフォーマンス力をあげるためには”という目的がメインなところが、自分が求めていることにしっくりきました。それに、著者の方が実際に自分で試して事細かにデータを取っているのもスゴイ。ここまで研究されていると、説得力が半端じゃない。この本にハマった一番の理由はそこかもしれません。本の前半部分で、“この食べ物はこういう理由でこういう作用を及ぼす”“こんな食べ方は研究結果によって太りやすい”とか、裏付けがしっかり書かれているので、読みながら『なるほど！じゃあ何をすればいいの!?早く教えて!!』となって。あっという間に読んでしまいました。
――様々な健康本を読まれてきた中で、特にこの本の新しかった部分はどこでしたか？
宮尾 やはり印象的だったのは、【完全無欠コーヒー】ですね。抽出したコーヒーにグラスフェッド無塩バターとＭＣＴオイルを入れてブレンドするというもので、何と朝はこれ1杯だけでいいという……。試してみたら本当に空腹を感じにくいんですよ。何より、ダイエットのためにはバターを摂ったほうがいいという話なんて初めてだったので、驚きましたね。
あとは、カビ毒の話も新鮮でした。コーヒー豆や穀物など多くの食材はカビに汚染されていて、その毒が体に蓄積してダメージを与えている、という話。これまでいろんな本を読んでいましたけど、それは全く知らない知識でした。だから今は、コーヒー豆もちゃんと本に書いてある通り、スペシャリティーコーヒーという豆を買っていますよ。バターもグラスフェッドといって、牧草飼育の牛の乳で作られたものがいいとか、食材の品質が体にとってどれだけ重要かということを知りました。それから野菜によっても、体への作用が全然違う、という話も新しかったですね。トマトは体が疲れるとか、ニンニクは集中力が散漫になるとか、何でもかんでも体にいいわけじゃないんだな、と。
――実践してみて、一番ここが変わったというところは？
宮尾 まず、寝つきと寝起きがかなり良くなりました。僕はもともと睡眠の質がものすごく悪かったんですよ。それがこの食事法にしてからは、ぐっすり眠れるし、朝もスパーンと起きられるようになったんです。あと、きちんと睡眠を取っていると、お腹が空きにくくなります。寝不足だと満腹中枢がおかしくなるのか、身体じゃなくて脳が食べ物を欲している感じがします。食事と睡眠って、やはりつながっているんだなと痛感しました。他には、眼球の白目の色味が綺麗になりましたね。もちろん充血もしなくなりましたし。あと、脂肪を結構取る食事法のせいか、肌触りがスベスベしてきた気がする（笑）。
ちょうど食事法を実践していた最中に、『ドン・キホーテ』という全幕のバレエ作品を主演することになったんですね。上演時間は2時間を超えてほぼ出ずっぱりで踊るかなりハードな作品なんです。それが、最初は2公演を踊る予定だったんですが、一人ダンサーが怪我をしてしまい、急遽僕が代役を勤めることになったんです。それで、何と4公演を4日連続で踊ることに！全幕バレエを4日連続で踊るなんて、そうそうあることではないんです。あっても3日連続くらいなんですが、そのときの僕は乗り切れてしまった……。やっぱりこういう、普段から食事に気を配るという準備があったからかな、と思いましたね。
――実際、体重の変化はどれくらいあったんですか？
宮尾 1ヵ月で5キロぐらいは絞れたかな。最初の2日で1.6キロ落ちましたから。ただし、僕の場合は、最初から本に書いてある通りの食事を完璧に実行したので、体重も落ちましたけど、つらかった（笑）。これから実践する方は、一気に始めるのではなく、2週間ぐらいかけて徐々に体を慣らしていく方法をお勧めします。
様々な健康法を試されてきた宮尾さんが、たしかな効果を実感した「『シリコンバレー式 自分を変える食事法』【完全無欠ダイエット】」。6日24日公開の後編では、宮尾さんが実際に食べているものや自分に合ったアレンジの仕方、そして続けるための秘訣も教えていただきます。
■最新情報■
Ballet Gents「Summer Dinner Show 2016」
日時8月19日（金）18時30分～ディナー／20時～ショー
会場：パレスホテル東京
宮尾俊太郎氏が座長を務めるパフォーマンスグループ「Ballet Gents（バレエジェンツ）」のディナーショーは昨年に引き続きパレスホテル東京で開催。「Ｋバレエカンパニーの公演とは一味もふた味も違った楽しみが待っていると思います。今年で3回目の開催でですが、毎回色々なジャンルの踊りとコラボしていて、今回はダンサーとしても活躍されている振付師の新上裕也さんをゲストにお迎えして、ジャズコンテといったクラシックバレエ以外の踊りも披露します。普段はご覧いただくことのない僕たちや、何よりお客様と非常に近い距離で、男性ダンサーがこれでもかっていうぐらい迫力満点でガンガン踊ります（笑）。バレエは敷居が高くて入り辛いと感じている人にも、気軽に来ていただいて、美味しい料理とステージをご堪能いただきつつ、よりバレエを身近に感じていただけたら嬉しいです」（宮尾）
お問合わせ・チケット：チケットスペース TEL：03（3234）9999
イープラス http://eplus.jp/b-gents/
ステージ・ドア（Ｋバレエ通販サイト）http://www.stagedoor.jp/books/#ticket
詳細 http://www.k-ballet.co.jp/gents/schedule.html#summerdinnershow
新刊書籍のご案内
低炭水化物、低カロリー、菜食主義……15年間、30万ドルを投じて世界中の食とダイエットを研究しつくし、あらゆる食事法の「痩せる効果」「健康効果」「頭をよくする効果」をすべて検証、自らもＩＱを20ポイント上げ、50キロ痩せたシリコンバレー発、「完全無欠」の食事メソッド！
『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』 デイヴ・アスプリー著 栗原百代訳 定価：1600円＋税 発売：ダイヤモンド社
ご購入はこちらから→［Amazon.co.jp］ ［紀伊國屋書店BookWeb］ ［楽天ブックス］
著者について
デイヴ・アスプリー
1970年生まれ。ＩＴ起業家、マーケター、投資家、そして自分の心身を劇的に改造したバイオハッカー。ウォートン・スクールでＭＢＡを取得し、ｅコマース（電子商取引）を史上初めて行うなどシリコンバレーで成功するも肥満と体調不良に。その体験から、ＩＴスキルを駆使して自らの体をバイオハッキング（＝数値化＆徹底分析）、世界トップクラスの医学博士、生化学者、栄養士等の膨大な数の研究を総合し、自己実験に30万ドルを投じて心身の能力を向上させる方法を研究。その集大成が本書である。現在はブレットプルーフ・エグゼクティブＣＥＯを務める。自らもＩＱを20ポイント上げ、50キロ痩せたその画期的なアプローチは、ＬＡタイムズ、フォーブス、ＣＮＮ、ＡＢＣニュース、ヴォーグ等、数多くのメディアで話題に。いまやハリウッドスターからトップアスリートまで数々のセレブリティが実践するなど、全米で大ブームになっている。医師のラナ夫人も著書を持つ健康のスペシャリスト。
栗原百代（くりはら・ももよ）
1962年東京生まれ。翻訳家。早稲田大学第一文学部哲学科卒業。東京学芸大学教育学修士課程修了。訳書に『相性のよしあしはフェロモンが決める』（草思社）、『レイチェル・ゾー・LA・スタイル・A to Z』（メディアパル）、『資本主義が嫌いな人のための経済学』（ＮＴＴ出版）、『しまった！』（講談社）など。
