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医療ジャーナリスト 木原洋美「夫が知らない 妻のココロとカラダの悩み」

妻の水虫、毎年再発には夫以外の“共犯者”がいた!

木原洋美 [医療ジャーナリスト]
【第2回】 2016年6月24日
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医師が突然笑い出した理由
3年連続で同じ日に水虫受診

妻は3年連続で同じ日に水虫にかかって皮膚科を受診していた。その理由を考えてみると……

 極細のピンセットで摘み取った患部の皮膚を、無言で観察していた医師は、つぶやいた。

 「うん、やっぱり水虫ですね」

 そして、カルテに目を落とすと、今度はいきなり大声で笑い出した。

 「ビンゴですよ~(笑) あなた去年も一昨年も、今日と同じ日に水虫で来院していますね。不思議だなぁ、なんか水虫が発症するようなことしているのかな。心当たりはありますか?」

 そんなルーティン、あるはずない。

 薬の塗り方を指導され、処方箋をもらった真理子さん(仮名・39歳)は、憮然とした顔で皮膚科を後にした。生まれて初めて水虫になったのが3年前。以来今年までの6月の行動を、懸命に思い出しながら。

 「白癬菌がいるよと君が言ったから、6月20日は水虫記念日ってか。う~ん、切ない。でもちょっとミステリーだわ」

真っ先の心当たりは夫
あなたは良くても私が困る

 真っ先に浮かんだ「心当たり」は、一週間ほど前の夫・正雄さん(仮名・45歳)とのやりとりだった。

 正雄さんは長年の水虫持ちで、毎年、梅雨入りのニュースが聞かれる頃になるとリビングの床に座り込み、足指の股のところに治療薬を塗り始める。

 「また水虫?今年こそ皮膚科に行って、ちゃんと治してちょうだいね」

 真理子さんが勧めると「そうだね、でも俺忙しいからさぁ。水虫ぐらいで病院に行くのは面倒なんだよね。それに結局毎年再発するじゃない。昔から、『風邪の特効薬と男性型脱毛の特効薬と水虫の特効薬、どれかを開発したらノーベル賞がもらえる』って聞くよ。どうせ治らないよ」

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木原洋美 [医療ジャーナリスト]

きはら・ひろみ/宮城県石巻市の漁村で生まれ、岩手県の山村で幼少期を過ごし、宮城県の穀倉地帯で少女時代を送る。明治学院大学在学中にコピーライターとして働き始め、20代後半で独立してフリーランスに。西武セゾングループ、松坂屋、東京電力、全労済、エーザイ等々、ファッション、流通、環境保全から医療まで、幅広い分野のPRに関わる。2000年以降は軸足を医療分野にシフト。「常に問題意識と当事者感覚を大切に取材し、よ~く咀嚼した自分の言葉で伝え、現場と患者の架け橋になる」をモットーに、「ドクターズガイド」(時事通信社)「週刊現代 日本が誇るトップドクターが明かす(シリーズ)」(講談社)「ダイヤモンドQ」(ダイヤモンド社)「JQR Medical」(インテグラル)等で、企画・取材・執筆を深く、楽しく手掛けてきた。2012年、あたらす株式会社設立(代表取締役)。2014年、一般社団法人 森のマルシェ設立(代表理事)。森のマルシェでは、「木を遣うことが森を守ります」の理念を掲げ、国産材の樽で仕込む日本ワインやバルサミコ酢の開発等、国産材の需要を開拓する事業に取り組んでいる。


医療ジャーナリスト 木原洋美「夫が知らない 妻のココロとカラダの悩み」

長年連れ添った妻やパートナーが突然キレる要因は何か。なぜ、いつも不機嫌なのか。女性特有のカラダの不調や悩みに起因することが多い。しばしば男女間、夫婦間に深いミゾを生じさせる女性特有の病気・体の不調について、実際の具体例を挙げて解説する。

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