経営×総務
なぜ、「戦略総務」か?
【第2回】 2016年7月11日
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豊田健一 [『月刊総務』編集長]

「雑用総務」が「戦略総務」になると会社は変わる

「戦略総務」とは何か?

総務が変われば会社が変わる!

 「戦略総務」という言葉を初めて聞く人も多いと思う。
「総務に戦略?」
「そもそも、総務は何をしているか知らない」
「雑用係じゃないの?」

 皆さんが接する総務。日々作業に追われ忙しくされていることだろう。しかし、考えてみて欲しい。その作業が本当に会社のためになっているのだろうか? 確かに、必要だからやっていることは間違いない。対応することで社員から感謝されることもある。

 一方で、人口減少、イノベーションの必要性、グローバル化、企業を取り巻く環境は日々変化し、厳しい競争に巻き込まれている。現場は日々進化し、効率化がなされ、企業価値の向上を目指し奮闘している。その中で、日本企業の「間接部門」の生産性の低さが指摘され、特に総務は従来通りの仕事のやり方で、言われたことを粛々とこなしている。総務だけ、進化をしなくていいのだろうか?

 先の環境変化に対応するには、企業の体質改善が必要であり、企業を内側から変革させることが喫緊の課題となっている。その課題、誰が対応すべきなのか? 誰が対応できるのか?

 「総務が変われば、会社が変わる」という言葉がある。総務が変われば、つまり、総務が主導で仕事をしだすと、会社を変えていくことができる、ということである。社内活性化、モチベーションの向上、ロイヤリティの向上。どれも総務が携わるべき仕事であり、全社に影響力を発揮できる総務だからこそ、会社を変えるために、厳しい競争に勝ち抜くために、しっかりとした「戦略」を持って、やるべき仕事なのである。まさに、「戦略総務が、会社を変える」である。

 現場が売上げを稼ぐと同様に、会社を変えるという仕事は、まさに企業においては"コア"と言える重要な業務であり、そのような認識がされ始めている。実際、総務に優秀な人材を投入、あるいは外部からヘッドハンティングしている企業も出始めている。

 企業においてなくてはならない部署として、企業を変える部署として、総務自身が戦略性を持ち、企業のコア業務として存在していくのが「戦略総務」という考え方だ。その必要性について、語ってみようと思う。

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豊田健一 [『月刊総務』編集長]

【経歴】早稲田大学政治経済学部卒業。株式会社リクルート、株式会社魚力で総務課長などを経験後、ウィズワークス株式会社入社。現在、日本で唯一の管理部門向け専門誌『月刊総務』の取締役、事業部長兼編集長。一般社団法人ファシリティ・オフィスサービス・コンソーシアムの理事や、総務育成大学校の主席講師、All Aboutの「総務人事、社内コミュニケーション・ガイド」も務める。著書に『マンガでやさしくわかる総務の仕事』(日本能率協会マネジメントセンター刊)『経営を強くする戦略総務』(同)など。

 


なぜ、「戦略総務」か?

総務を単なる「社内の縁の下の力持ち」ではなく、コア業務の担い手、つまり"戦略総務"にすることが、会社を変革するための重要な戦略となる――。なぜ今、戦略総務なのか。その必要性について考える。

「なぜ、「戦略総務」か?」

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