ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
inside Enterprise

チキン市場がこの秋ますます熱くなる!
認知度No.1目指しマクドナルドが新商品攻勢

週刊ダイヤモンド編集部
2010年9月17日
著者・コラム紹介バックナンバー

 この秋、チキンのブランド認知ナンバーワンの座を目指し、日本マクドナルドが攻勢を強める。

 そもそも、ビーフが本業のマクドナルドがチキン市場に“本気”を見せたのは今年7月。「“チキンといえばマクドナルド”といわれる代表商品を作る」(マーケティング本部)というコンセプトのもと、「チキンバーガー ソルト&レモン」など、期間限定商品を含め、新たに3商品を一気に投入した。

 マクドナルドによると、ファストフードなどのカジュアル外食チェーンのチキン市場(焼き鳥屋などは除く)は3920億円。うち、マクドナルドの売り上げは約640億円で、売り上げベースのシェアは16.3%と、じつはすでにトップであるという。

 しかし、「残念なことに、私どものことをチキンブランドNo.1であると思ってらっしゃらない」(原田泳幸・日本マクドナルド社長)顧客もいるのが現状。ここに改善点があると見て、体制を強化したわけだ。

 新たなチキン商品の売り上げについては未公表だ。ただし、マクドナルドの7月、8月の既存店売上高はそれぞれ、前年同月比9.8%増、9.2%増。特に8月の月間全店売上高は創業以来最高の513億9200万円となり、今年3月に記録したこれまでの最高額、497億2800万円を塗り替えた。その要因のひとつが、「チキンの新商品の売り上げが好調で、新規顧客獲得に結びついた」(マクドナルド)ことだという。

 「チキンメニューのさらなる強化は今後の政策上非常に大切」。原田社長がこう述べた通り、マクドナルドはこの10月から、期間限定の新たな4つの商品とクリスマス商品を相次ぎ投入する予定だ。「チキンは調理方法、味付けなどにバラエティが出せる。日本人はチキンが好きだし、市場余地はまだまだある」(マクドナルド)のだ。

 では、迎え撃つ競合他社はどうなのか。「チキンのブランド認知はものすごい」とマクドナルド関係者も羨む日本ケンタッキー・フライド・チキンは負けていない。

 もともとKFCは、昨年度から既存店売上高(直営店)が前年度を上回るなど業績を崩していない。40周年記念として「オリジナルチキン」のバリューキャンペーンなどを行った7月は、既存店前年同月比が18.0%も増加。「7ピース以上購入で1ピース当たり40円引き」としたにもかかわらず、客単価も同5.3%増と絶好調だった。

 食欲の秋に向け、9月16日から10月6日までは、4ピース、6ピース、8ピースの「スマートバリューパック」を“お得なお試し価格”で販売する。「マクドナルドのチキン戦略を意識したものではない」(KFC)というが、同じく値下げした7月の実績を考えると、売り上げ増が期待できる。

 今のところ、両社は互いの市場を食い合うことなく、むしろチキン市場を活性化させている模様。果たしてこの“高回転”は今後も続くだろうか。

(「週刊ダイヤモンド編集部」 新井美江子)

週刊ダイヤモンド

世論調査

質問1 マクドナルドがカジュアル外食チェーンのチキン市場(焼き鳥屋などを除く)でシェアトップだと知っていた?


>>投票結果を見る

今週の週刊ダイヤモンド

2017年3月4日号 定価710円(税込)

特集 文系こそ学べ 勝つための絶対スキル データ分析

統計分析 Excel入門 データに強くなる

【特集2】
コーヒービジネス大活況
サードウェーブの次に来る波

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


inside Enterprise

日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?『週刊ダイヤモンド』編集部が徹底取材します。

「inside Enterprise」

⇒バックナンバー一覧