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中国爆買い一巡・訪日客減速で外国人消費は曲がり角

原 英次郎 [週刊ダイヤモンド論説委員]
2016年7月11日
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破竹の勢いで伸びてきたインバウンド(訪日外国人)需要に変調の兆しが見え始めた。この5月の訪日外客数(以下、訪日外国人)伸び率は大きく鈍化。加えて、1人当たりの消費額もマイナスに転じた。日本の本当の魅力・実力が試されようとしている。(「週刊ダイヤモンド」論説委員 原 英次郎)

訪日外国人数は大きく減速

中国人をはじめとする訪日外国人の爆買いは、銀座など繁華街の風物詩だが……

 日本政府観光局の調査によれば、訪日外国人数の前年同月比増加率は、1月52%増、2月36.4%増、3月31.7%増、4月18%増、5月15.3%増と、月を追うごとに伸び率が低下。5月には訪日外国人数自体も、208万人から189万人へと前月を下回った。さらに、観光庁の訪日外国人消費動向調査によれば、1~3月期の1人当たりの旅行支出も16万1746円、前年同期比で5.1%減少している。

 変調の背景には「年初来の円高と中国を中心とする世界の景気減速」(日本総研調査部・菊池秀朗研究員)がある。図表は実質実効為替レートと訪日外国人数の推移を見たものだが、年初来の円高によって、伸び率が大きく低下しているのが分かる。

(図表)円高で増加率が減少する訪日外客数
 ──訪日外客数と実質実効為替レート(前年比)

 菊地研究員によれば、消費の質・消費行動の面でも変化が見える。同研究員はインバウンドの旅行支出額で、全体の4割と圧倒的なシェアを占める中国人旅行者について分析している。

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原 英次郎 [週刊ダイヤモンド論説委員]

1956年生まれ、佐賀県出身。慶應義塾大学経済学部卒。
1981年東洋経済新報社に入社。金融、証券、エレクトロニクスなどを担当。
1995年『月刊金融ビジネス』、2003年4月『東洋経済オンライン』、
2004年4月『会社四季報』、2005年4月『週刊東洋経済』の各編集長などを経て、2006年同社を退社。
2010年3月ダイヤモンド・オンライン客員論説委員、2011年10月編集長、2015年1月より現職。
主な著書に『銀行が変わる?!』(こう書房)、『素人のための決算書読解術』(東洋経済新報社)。

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