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日本人が知らないリアル中国ビジネス 江口征男

日本流サービスも徹底研究して、次のステップへ!
「中国最大」を視野に入れた百貨店の急成長秘話

――丁遥・万千百貨株式会社 総経理に聞く

江口征男 [智摩莱商務諮詞(上海)有限公司(GML上海)総経理]
【第34回】 2010年9月28日
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日系企業が熾烈な競争に悩む中国の小売市場で急成長を遂げ、中国最大の大規模チェーン化を視野に入れているのが万千百貨だ。日本流サービスも徹底研究している同社の成長戦略には、どんな秘密が隠されているのか? 以前、日本のラオックスを買収した蘇寧電器の経営幹部も務めていた丁遥総経理に、成長戦略を聞いた。

日本のラオックスを買収した蘇寧電器の経営幹部も務めていた丁遥総経理。中国全土でチェーン展開を進める万千百貨を率い、日本流サービスも徹底研究しながら、次のステップを模索する。

――万千百貨は、2007年に1号店を出店して以来、今日まで急成長を遂げています(現在26店舗)。成功の要因は何ですか?

 主に3つ理由があると思います。1つ目が、近年の中国経済の急激な成長。2つ目は、これまで地域別に発展していた百貨店、テナントが物流手段の発展により中国全土に展開できるようになってきたこと。そして最後に、我々の親会社であり商業不動産事業を行なう万達グループが、万千百貨にとっていい場所と、いい人材を供給してくれていることです。

――万千百貨は、どのような百貨店を目指していますか?

 中国全国チェーンの百貨店を目指しています。

 今中国では、地域ごとにたくさんの百貨店が乱立していますが、今後は日本や欧米の百貨店のように、少数の大手百貨店に集約されていくでしょう。その過程で、中国百貨店業界をリードするリーダーの存在が必要です。我々がそのリーダーになりたいと考えています。

――大都市を中心に百貨店が乱立する中、万千百貨は競合他社との差別化をどう考えていくつもりですか?

 1つは、万千百貨単体ではなく、万達広場(ショッピングモール)の集客力です。万千百貨は、5つ星ホテル、高級マンション、オフィス、アミューズメント施設(映画館)などもある万達広場(単体面積は30万平方~120万平方メートル)の中に出店しているので、他の百貨店以上に集客力があります。

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江口征男 [智摩莱商務諮詞(上海)有限公司(GML上海)総経理]

1970年、神奈川県横須賀市生まれ。横浜国立大学大学院工学研究科修了、Tuck School of Business at Dartmouth MBA。Booz & Company, Accentureなどの経営コンサルティング会社、子供服アパレル大手のナルミヤ・インターナショナルを経て、中国にて起業。上海外安伊企業管理諮詞有限公司(Y&E Consulting)、(株)MA PARTNERSの創業経営者でもある。
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世界経済の牽引役として注目を浴びる中国に進出する日本企業は、後を絶たない。だが、両国の間に横たわる「ビジネスの壁」は想像以上に厚い。今や「世界一シビアな経済大国」となった中国で日本企業が成功するためのノウハウを、現地コンサルタントが徹底指南する。

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