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LCCバニラ、片道約1万円のベトナム路線開設の意義

週刊ダイヤモンド編集部
2016年7月13日
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日本のLCC初の「以遠権」を使った中距離路線開設の試みになる

 LCCのバニラエアが9月から成田―台北―ホーチミン(ベトナム)路線を就航することが「週刊ダイヤモンド」の取材で分かった。1日1往復で片道1万円程度。成田空港を17時台に出発して台北までは約4時間、台北で1時間強の乗り継ぎ時間を経て、ホーチミンに深夜0時台(現地時間)に到着する。

 LCCのバニラが利用しているエアバス320-200型機(180席)は小型機で、4時間程度しか飛行できない。香港やマニラ(フィリピン)までが限界だ。そのため、台北を経由してホーチミンまで就航することにした。台北―ホーチミンは、相手国からさらに第三国へと就航する「以遠権」を活用したもので、日本のLCCとしては初の試みとなる。

 日本の航空会社が、以遠権を利用するのは珍しい。全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)など大手航空会社は、利用者が好む時間帯や客室乗務員のシフトなどを総合的に判断すると、第三国間に就航するメリットが薄い。このため、日本と目的地の2地点を往復する路線がほとんどだ。

 しかしLCCは、1日の機材稼働時間を多く稼いで1座席あたりの輸送コストを低く抑えるビジネスモデルのため、以遠権を活用し、機材稼働を高める構え。LCC=飛行4時間の壁を打ち破り、東南アジア各地へ就航先の可能性が広げることができるも狙いのひとつだ。

 バニラは、2013年12月に成田空港を拠点としてスタート、早くから国際線を展開してきた。現在も台湾2地点(台北、高雄)と香港に就航している。バニラでは台湾人客の利用が旺盛なことから、成田に次ぐ第二拠点を国内空港ではなく、台北とする意向。台北には関西国際空港と那覇(沖縄)からも就航しており、台北を乗り継いで、関空や那覇からもホーチミンに向かうことができる。

 現在、日本発のLCC国際線は、台湾や香港など近距離アジアが主流だが、今後は東南アジアまでの路線が増えそうだ。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 須賀彩子)

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