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川の水難事故に海の専門家のアドバイスは無意味な理由

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【第4回】 2016年7月20日
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水辺の事故で年間50人以上の子どもの生命が失われていることをご存じだろうか。大人も入れれば昨年は791人もの死者・行方不明者数が出ている。今年も水辺の事故が増える時期になったが、「水辺」とひとくくりにされてしまって、川と海の違いが理解されていない。それも事故が減らない理由かもしれない。リスク対策.comの人気コラムニストであるアウトドア流防災ガイド・あんどうりす氏が、川の事故の防ぎ方について解説する。

 猛暑日! 熱帯夜! 暑さが続く……なんて聞くと、週末は海や川にお出かけという人も多くなりますね。

 そんな水遊びに水をさすのも(水に水で???ですが)水辺の事故で、毎年どれだけの命が失われているかご存じですか?

 警察庁によると、昨年度の死者・行方不明者数は791名。うち15歳以下は、53名にも及びます(参考:警察庁「平成27年における水難の概況」)。

 私、思わず「川でケガをした人も含む水難事故全体数の間違いかな?」と見直してしまいました。でも、「死者、行方不明者数」で間違いありませんでした。

 イメージよりずっと多くないですか? しかも、これ、昨年だけの傾向ではありません。毎年だいたいこんな数字です。

 少子化と言っていますが、年間50名の子どもの命が失われているなんて! 災害で1度に791人も亡くなったら、世界を駆け抜ける大ニュースですよね。なのになぜ毎年、死者を減らせないのでしょう?

 その要因について思い当たるところがあります。ここの理解が薄いから災害対策が間違っていると感じていた事例があるのですが、水辺の事故も同じ要因ではないかとにらんでいます。

 その要因とは…

 「水辺」とひとくくりにされてしまって、川と海の違いが理解されていないことです。

 「水辺の事故が増えています。そこで、こんな対策を専門家に聞きました!」という報道を、今年も目にしました。そして、海と川を一緒にしているものが多いのです。

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