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一流だけが知る「粋な大人」のビジネスマナー塾

宴席が盛り上がる「ちょうど良い人数」は何人か

徳力龍之介
【第2回】 2016年8月26日
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一流と呼ばれる「京都花街」の本物のもてなし、さりげない気遣いに触れて育った著者が、粋な大人の男になるためのビジネスマナーを紹介する連載の2回目は、「宴席」について。接待から気軽な飲み会まで、気が利く人だけがやっている「粋な心遣い」とは?

宴席を「粋」に仕切るために必要なこととは

 大事な取引先やお得意様を交えての宴席。その仕切りを任されたとなると、お店選びから食事の種類、お酒の種類、お土産に至るまで、考えることは沢山あります。秘書さんがすべて手配する会社もあれば、宴席の相手の趣味趣向に合わせて、社長が自らすべてのセッティングする、という方もいらっしゃいます。

 行きつけの料亭やレストラン、話題のお店や予約の取りにくいお店などなど、お店選びひとつとっても、考えることはたくさんあって悩ましいものです。

 しかしことお店選びに関しては、みなさんさまざまな気遣いをするものの、「宴席の人数」についてはあまり考えていないのではないでしょうか。「1対1の指しで対決」は別として、いちばん話が弾んで親密になれる「宴席が盛り上がるちょうど良い人数」はどれくらいなのか、ということをある料亭の主人と一緒に考えてみました。

 2人は別として、にぎやかに盛り上がりやすい人数は4人か6人、つまり上座と下座が同人数というのがちょうど良いようです。理由は簡単で、誰かと誰かが話してもあぶれる人がいないから。また6人以上になると宴会になってしまい、話題がバラバラになってしまうそうです。

 料亭の主人の経験談を色々と聞いたのですが、5人も中途半端でまとまりに欠けるとのこと。お茶席では3人が良いと言われていますが、これはお茶を点てる亭主と客人が2名で和やかな雰囲気になれるからだとか。

 宴席にだれを連れて行くか、ということも重要です。よく部下を同席させる方がいらっしゃいますが、そういうときはあらかじめ先方にも部下の同席を告げて、同じ年ぐらいの方を連れて来ていただくのが話も弾むようです。

 最近はあまり耳にしなくなりましたが、会社間の接待などでかつては、役職を合わせて招待したものでした。しかし会社の規模や役職にとらわれて食事をしても美味しくないでしょうし、こうした宴席にはもうあまり意味がないようです。いまは宴席で商談が決まるような時代ではないですし、それよりも「お互いを知る」という意味合いが強くなっているのでしょう。

 御礼や商いの機会を期待するなど、会食の目的も様々ではありますが、粋に宴席を仕切るのは相応の経験や気配りも必要とされます。高級な料亭だからといって皆が喜ぶこともなく、かといって居酒屋では失礼にあたるかもしれない。ちょうど良い雰囲気と人数をチョイスするのも、ビジネスパーソンの腕の見せ所。話が盛り上がり、「また会いたい」と思わせるような宴席を仕切るために、いくつかの目的にあわせた自分なりのお店リストを持つことと、宴席の人数にまで気を配ることも「粋」のはじまりかもしれません。

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代々、絵所を預かる画家筋の家に生まれる。毎夜、花街に浸り、各界著名人と酒を酌み交わしながら、若手経営者たちの良き指南役として日本中を駆け巡る。祇園の遊び方や本物の「もてなし」をつづったANA機内誌『翼の王国』の連載をまとめた書籍『京都の流儀』、『京都の流儀【もてなし篇】』(共に木楽舎)が発売中。


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一流と呼ばれる、京都の花街の「本物のもてなし」や「さりげない気遣い」に触れて育った著者が、粋を極めた男だけが知る遊び方、仕事の仕方、人付き合いのマナーについて語る「大人の男」のための連載。

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