みなさんは「休息」と聞いて、「その場しのぎの応急処置」をイメージしてしまってはいないでしょうか?
しかし、「脳科学×瞑想」に基づいた「休息法」が目指すのは、ただの「充電」ではありません。なぜなら、脳は「変わる」からです。これを脳の可塑性と言います。
マインドフルネスを継続すれば、いまある疲れを取り除けるだけでなく、疲労が蓄積しづらい状態をつくることができます。

空になったバッテリーを充電することは、本当の休息ではありません。あなた自身の脳を変えて、高度な集中力を手に入れることが、「最高の休息法」の真の目的です。

ぜひ、そのようなことも頭の片隅に置きながら、読み進めていただきたい―そんな思いがあったので、私はこれを一つの物語のかたちで伝えるという、一見回りくどい方法をとることにしました。

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さて、今回は「最高の休息法」としてマインドフルネスが注目されていること、そしてその射程は「単なる充電」を超えたところにあることを説明させていただきました。

次回からはいよいよ「最高の休息法の物語」を少しずつご紹介しながら、実際の方法に踏み入っていこうと思います。どうぞお楽しみに!