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あなたの子育ても安心とは言い切れない?
急増する児童虐待に潜む“未熟さ”という病理

友清 哲
2010年10月15日
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家庭における子どもの虐待が急増している。最近、児童虐待のニュースがあまりにも多いことに、異変を感じている人もいるだろう。その背景には、いったいどんな事情が横たわっているのか? 被虐待経験者の証言などを基に、考察してみよう。働き方や子育てに関わる社会構造の変化に伴い、そこにはある共通の「病理」が見え隠れする。(取材・文/友清 哲、協力/プレスラボ)

異変さえ感じる児童虐待報道の多さ
今、日本の家庭で何が起きているのか?

 ニュースを見るにつけ、溜め息をつくことにももはや慣れつつある――。そう言っても過言ではないほど、「児童虐待」の報道が連日のようにメディアを賑わせている。

 その原因として、家族形態の変化や、社会の成熟に起因する親子関係の変化を指摘する声は、以前からあった。それにしても、最近の虐待報道の多さはあまりにも度が過ぎる印象がある。「仕事から疲れて帰ってきたら、夜の番組は児童虐待のニュースばかり」と、辟易している人も多いのではなかろうか。

 参考までに、今年に入って起きた児童虐待に関わる主なニュースを挙げてみよう。

 1月。7歳の長男を意識がなくなるまで暴行、それが遠因となり、肺炎で亡くなったことから、傷害致死の疑いで継父の父親(31)と母親(23)が逮捕された。判決時に裁判長は「若くして出産した被告の悩みなどが遠因とうかがえるが、暴行の程度などを考慮すれば重視できない」とコメント。

 7月。11歳の長男に「お清め」などと称して日本酒を飲ませ、水風呂への入浴を強制するなどしていた父親(34)と同居女性(36)が、逮捕された。長男は父親から木刀で暴行を受けており、空腹に耐えかねて逃げ出し、コンビニでおにぎりを万引きしたことから保護されるに至った。

 8月。母親(20)と養父(21)が2歳の女児の頭や顔を何度も殴打した末、湯を入れた衣装ケースに無理やり沈めて窒息死させた。母親は鑑定留置中だが、今月広島地検は養父を傷害致死罪で起訴。

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