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瞬間モチベーション
【第8回】 2016年8月5日
著者・コラム紹介バックナンバー
シャンタル・バーンズ,藤原朝子 [学習院女子大学]

なぜ結果を出す人は環境に左右されないのか

BBC、ワーナーなど世界の一流企業でコーチングを行ってきた著者が、その手法を徹底解説。一瞬で「やる気」を手に入れるための8つの方法とは?『瞬間モチベーション』よりモチベーション低下に悩む人に役立つコンテンツを公開していきます。第8回は同じ環境でも結果を出す人と出せない人の差はどこにあるのかをレクチャー。

モチベーションは
環境とは関係のないところから生まれる

仕事の成果は思考によって決まる――。
このことに気づいていないか、十分理解していないと、私たちは物事の原因を自分の思考以外のもののせいにして、「私にはどうにもならない」と諦めて、無力な人間になってしまいます。自分の考え方や感じ方を変えられなくなり、無意識のうちに、受け身の立場(いわゆる「犠牲者モード」)になってしまいます。

でも、本連載を読んで、思考の働きを理解すれば、どんな分野であれ、あなたは自分の仕事ぶりを変えることができます。自分がなぜそんな心理状態になっているのか理解していれば、仕事のあらゆる面で究極の強みになります。それなのに、このことは何よりも見落とされ、誤解されています。

ところで、この議論でモチベーション(動機づけ)はどこに位置するのでしょうか。オックスフォード英語辞典によると、モチベーションは次のように定義されています。

・特定の行動を取る、または特定の振る舞いをする原因
・何かをしたいという欲求や意思

モチベーションや情熱を高めることをうたったウェブサイトや書籍、プログラムは、ちまたにあふれています。でも、その多くの根底には、ある共通の勘違いがあります。

それは、モチベーションは外からもたらされるというものです。この思い込みが、幸いにも嘘であることをご説明しましょう。まず、モチベーションには2種類あることを確認しておきましょう。

よく専門家は、モチベーションには外発的モチベーションと内発的モチベーションがあると言います。営業部門はよく、社員のモチベーションを刺激して営業成績をあげようとします。ボーナスなどさまざまなインセンティブを用意して、社員の士気をあげ、目標を達成しようとするのです。でも、このやり方は必ずしも効果があるわけではなく、むしろ社員のやる気を失わせたり、非生産的な行動を助長する逆効果をもたらすことがあります。

結果を出すには環境ではなく自分の心理と向き合うこと

例を挙げましょう。ジョンとヘレンは同じ会社の営業部門の管理職です。

あるとき2人は、前月よりも10%高い目標を課されました。目標を達成できたら、巨額のボーナスをもらえるという約束です。ジョンは、「そんな目標どうやって達成すればいいんだ」と悩み、やがてやる気をなくし、落ち込んでしまいました。一方、ヘレンはそんな標を達成するのは無理に決まっていると、はなから努力しません。2人とも同じ目標とインセンティブを与えられ、顧客ベースも似ているのに、ボーナスという外的要因に正反対反応を示したのです。

モチベーションとは、特定の生き方をしたいという欲求や意思やエネルギーであり、外的な物事に一切左右されません。モチベーションは瞬時的で自発的なものであり、あなたの考え方から生まれるものなのです。

もっとやる気を出したい、もっとうまくチームを管理したい、もっと影響力を持ちたい、もっとゴルフがうまくなりたい、もっと自信を持ちたい――。

あなたがどんな変化を求めているのであれ、いちばん重要なのは、自分の心理状態を理解することです。それなのに私たちは、その探求をいちばん後回しにしがちです。

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若い起業家からCEOまで、世界中のさまざまなビジネスパーソンにアドバイスを行っているリーダーシップ・コーチ、メンター。BBCやタイム・ワーナーをはじめとして世界中の有名企業を指導している。三度の来日経験があり、日本でもコーチングを行っている。個人や組織のパフォーマンスを向上させるプログラムには世界各地で定評がある。

 

藤原朝子[学習院女子大学]

 

学習院女子大学非常勤講師。フォーリン・アフェアーズ日本語版、ロイター通信などで翻訳を担当。訳書に『撤退するアメリカと「無秩序」の世紀』(ダイヤモンド社)、『ハーバードビジネススクールが教えてくれたこと、教えてくれなかったこと』(CCCメディアハウス)、『未来のイノベーターはどう育つのか ―― 子供の可能性を伸ばすもの・つぶすもの』(英治出版)など。

 


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