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美人のもと

シミ

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第82回】 2010年10月18日
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 誰でも服にシミをつくってしまった経験はある。食事中、油が飛んでしまったとか、思いがけず飲み物をこぼしてしまったとか。麺を食べるときはどうしてもスープが飛びやすいので注意が必要だ。

 簡単に取れればいいのだが、中には厄介なものもあり、せっかくのお気に入りの服を台無しにしてしまうこともある。

 美人はシミに厳しい。シミに対して敏感だ。シミがついたことをすぐに発見し、すぐ対処する。シミ落とし名人だ。

 日頃から対処を心がけているので、厄介なものでも何を使えばいいのかをよく知っている。赤ワインには白ワインだとか、醤油はこすらず叩くとか、物知りである。何より対処の早さを意識している。スピードだ。

 それはまるでシミが「美人のもと」を奪っていく危険なものだと意識しているかのようだ。「明日クリーニングに出すからいい」とか「洗濯機に入れれば取れるはず」と言って安易に放置することなどない。

 そもそもシミがつかないように意識しているので、シミがつくこと自体が少ないようである。

 一方、きれいな服を着ているのに、どこか汚れていたり、何かにつけシミをつくったりしてしまう人はやはり美人のもとが減っているように思えることが多い。そして、その汚れがどこでついたのかがわからなかったり、気づいていなかったりすることが多い。

 それが一番出るのがバッグの外側である。着る物にはある程度意識はいくのだが、バッグの汚れは気づくのが遅れる。対処が遅れるのでシミとなって残ることが多い。

 特にどこでついたのかわからない汚れが多い人は要注意である。街を歩いていてもバッグの外が何かに接触する機会は非常に多い。スーパーなどモノもヒトも多い場所は注意が必要なのに、意識は自分のバッグにはない。平気でバッグを他人にぶつけたり、陳列してあるものに接触させたりする。エスカレーターでこすっているのに気づかない。汚れがシミになって定着していく。

 着ているもの、持っているものを自分のカラダの一部だと思う。そうすれば、自動的に汚れがつく回数が減ってくる。何かに接触することも少ない。接触してもすぐに対処する癖がつく。


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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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