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映画界に新しい波、3Dの時代がやってくる(後編)

【第11回】 2009年10月7日
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 話題の3D映画だが、実はこれまでに幾度かのブームを経験している。だが、いずれも数年で沈静化。そのため今回も、一過性のブームで終わると見る向きもある。一方で、映像の新しい時代の幕開けと考える人も多い。その根拠の1つが、今回の3Dが、テクノロジーの進化によってもたらされた“デジタル3D”であること。

 ここで簡単にデジタル3Dのしくみを説明しておこう。3Dと聞いて、真っ先に思い浮かべるのは赤青のメガネだろう。そのしくみは、視差と呼ばれる、右眼と左眼の微妙なズレを利用し、それぞれの目に微妙にズレた画(え)を届けることで、立体的に見せるというものだ。

 デジタル3Dになっても、基本的な考え方は同じ。そして、もっとも大事なのが、デジタル化されたことで2つの画を届ける映写機が、2台から1台に変わったことだ。通常、3D映画の撮影は、右眼用と左眼用、2つのカメラを同時に回して行うが、上映でも2台の映写機が必要とされていた。2台で投影するため、どうしても映像にブレが生じ、目の疲れや頭痛の要因になる。それがデジタル化され、1台のプロジェクターで右眼用と左眼用の映像を投影できるようになり、不快感が軽減されたのだ。

 テーマパークなどで3D映像を見て、目が疲れる、頭が痛くなると感じた方、それはおそらくアナログ方式。デジタル3Dは90分を超える長編でも、苦痛を感じずに見ていられるのだ。しかし、それでも特殊メガネが必要なことには変わりはない。

3Dで観客がお化け屋敷にいるような効果狙う

──過去、3D映画は何度かブームがありましたが、定着せずに終わっています。一方、映画界には、サイレントからトーキー、白黒からカラーと、2度に渡る映像の革命がありました。今回の3Dは新たな革命として定着するのでしょうか? それとも、またブームで終わるのでしょうか?

谷島正之と松下剛
アスミック・エースの谷島正之氏(左)、ギャガの松下剛氏(右)

松下:楽観的と言われれば楽観的ですが、僕は定着すると思います。最初に『センター~』を見たときに思ったのは、この新しい面白さを、どう生かしたらいいのかってことでした。ハリウッドで巨匠たちが今、続々と3D映画を作っているのも、きっと、どう生かそうかという思いは同じではないかと。彼らにとって3Dはオモチャみたいなもので、みんな、新しいオモチャが欲しいのに、今までなかった。だからこそジェームズ・キャメロンも、12年間、新作を作らなかったのではないかと。

谷島:(笑)

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