前田敦子が1位に返り咲き、今年も大きな話題を呼んだAKB総選挙。総投票数が前回の約3倍にあたる116万6145票という注目度の高さだったが、CD(今回は5月25日発売の21stシングル「Everyday、カチューシャ」)を1枚買うごとに1票投票できるシステムは依然として賛否両論を呼んでいる。そうしたなか、このAKB総選挙について、投票システムの運営と投票結果の集計を行ったパイプドビッツ(東京都港区)が、同社が運営する政治情報資産クラウド「政治山」が行った投票分析結果を7月1日付けで発表した。アンケートは、CD投票券による投票者に実施し、50万5505件の回答を得た。

“投票率”は約78%
CD購入後、投票しない人も

「CD1枚につき1票」が大きく取り上げられているが、CDを買わなくてもファンクラブや携帯サイトの会員になっていれば投票は可能。CDについている投票券と、ファンクラブ会員であることで得られる投票権を使用して複数回投票することもできる。

 分析の結果、総投票数のうち、CD投票券による投票数は77万9090票。全体の約3分の2をCD投票券による投票が占めた。

 発売元であるキングレコード調べでは、投票締め切りの6月8日までの「Everyday、カチューシャ」の売上は約100万枚。CD投票券による投票は77万9090件だったので、“投票率”は約78%だったことになる。投票券を得るためだけに大量にCDを購入するファンの存在が指摘されていたが、純粋に楽曲を楽しむ目的のみで購入した人も少なくなかったことが明らかとなった。

投票者の約3分の1が10代男性
20時~22時に投票率は急上昇!

 では、投票者の男女比と年代構成比はどうなっているのだろうか。アンケートによると、最も投票数が多かった層は10代男性で30.8%。約3分の1を占めた。次いで20代男性(18.4%)、10代女性(16.0%)、30代男性(12.5%)、20代女性(6.2%)と続く。CDを購入しない世代と言われてきた10代の投票数が高いことに、“AKBビジネス”の成功を改めて感じる人も多いのではないか。