大富豪アニキの教え
【第2回】 2012年6月25日 兄貴(丸尾孝俊) [バリ島に住む世界レベルのウルトラ大富豪]

大富豪アニキの教え 【第1話】つながり・ご縁・絆

99%実話の物語(ストーリー)

この記事は、99%実話の物語(ストーリー)である『大富豪アニキの教え』の、【プロローグ】~【第4話】までを、全5回に分けて公開するものです。年収295万円、31歳ダメサラリーマンが、バリ島に住む世界レベルのウルトラ大富豪アニキに出会い、【25の教え】をこうて、人生の大逆転をはかる。

【第1話】つながり・ご縁・絆

兄貴(丸尾孝俊)
1966年、大阪府生まれ。食べるものに困るほどの「極貧」時代を過ごす。
20代後半で、単身インドネシアのバリ島に渡り、無一文から事業を開始し、奇跡の大逆転。
バリ島での資産は圧倒的で、現地関連会社29社を所有し、現地人従業員は5300名を超え、自宅がなんと25軒、さらに東京ドーム170個分の土地を所有する世界レベルのウルトラ大富豪。その「資産」は、「ありすぎて試算できないレベル」。
地元の人々に、学校、病院、サッカー場などを寄付するだけでなく、52人の孤児の「里親」になるなど、今でも、困っている人には惜しみなく手を差し伸べている。 

 僕は、周りから、「人当たりがよい」と思われているようだけど、実は、そんなことはない。自分では「かなり人見知りするほう」だと思っている。
  よく知っている仲間同士では気軽に振る舞えるのに、見知らぬ人ばかりだと、大人しくなってしまう。ようは、「内弁慶」なのだ。

  このリビングにもたくさんの「見知らぬ人」がいて、みな楽しそうに会話をしているのだが、この人たちと、どう接したらいいのか、どうすれば仲間に入れるのか、実は、よくわからない。

 仕事上のつき合いで、パーティーやイベントに1人で参加することもある。だけど、なんだか居心地が悪く、パーティー会場の隅で、ぽつんと1人、取り残されることも……。

  社交辞令的な「名刺交換」は多少はするけれども、でも、だからといって、そこから交流が広がったり、深まったりすることはほとんどない。名刺がどんどん貯まっていくだけだ。たぶん僕は、「人と打ち解ける」のがヘタなんだ。人前で快活に振る舞うには、そして、人から気に入られて仲良しになるには、どうしたらいいのだろう?

 兄貴は、パンッパンッと、手を叩いてお手伝いさんを呼び、「コピ(コーヒー)・パナス(ホットで)」と伝えた。数分後、全員分のコーヒーが、どかどかと、運ばれてきた。
  おぉ、さすが、大富豪の家だ。こんなの映画でしか見たことないぞ!
  兄貴は、コピをグビグビと一気に飲み干すと、タバコに火をつけ、ぷわ~っと、天井に向けて、白い煙をはき出した。

「いっちゃん、なんでも遠慮せずに聞いてや」と兄貴は言うと、人懐こい笑顔で、ニッと笑った。

「あ、兄貴、では、質問してもいいでしょうか? 兄貴、僕は、初対面の人と、仲良くなるのがヘタなんです。初対面の人と打ち解けるコツがあったら、教えてください。兄貴はどうやって会話の糸口を見つけているのですか?」

  兄貴は、1秒ほど考えると、「余裕や」と言って話しはじめた。

「あのな、いっちゃん。『相手との共通点』を見つけるんやて。聞き上手って言葉があるやろ。たとえば、こう聞くねん。『昨日、なに食べたん?』とか、『あの映画、観た?』とか、『どっから来てんの?』とか、『うどん好き? いや、そばの方が好きだって? はぁぁ、そうなんや……』とか、そういうのや」
「ありますね、そういうの」

「せやろ。そしたら、そらもう、ボーボー質問して、『相手との共通点』を完全に見つけてかかれ。そしたら一個くらいは出てくるんやて。というよりは、出てくるまで必死のパッチでやるんやて、あきらめとる場合とちゃうで。相手との共通点が出てくるまで徹底的にバコーンといくんや」
「はい」
「そんでな、『一致団結』という言葉があるやろ。あれ、どういうことかとゆうたらな、つまり、自分と相手が『一致している点』があるから、団結できるわけで、それで『一致団結』になるんやて…せやろ。つまり、共通点、一致点を探してかかることが最も大切なんや」
  兄貴は、バフーと、白い煙を、口の周りにはき出すと、ニッと笑った。

 

「なるほど、兄貴。共通点、一致点が多ければ多いほど、打ち解けられるわけですね」
「あ~完全にそうやな。相手に好奇心を持って共通点を探すことやて。そんでな、共通点を、1つ、2つ、3つ重ねていく間に、どんどん『オレと一緒やんけ!』って思ってくるから、相手は完~全に『この人ええ人や。オレのこと、こんなにまで関心を持ってくれてるし、オレとの共通点たくさんあるし、この人、味方やねん』と思うようになるんやて」
「なるほど」

「そしたら、その相手とな、『親近感』とか『親切』とか『親愛』とか『親身』とか『親友』とか『親交』とかな、そういった『親』という漢字が、右から左までフルラインナップで出てくる関係になるはずや。これが、ええんや。どや、さわやかやろ」

  兄貴は、得意げな顔をして、ニッと笑うと、話を続けた。

「やっぱり、一番、大切なんはな………」
兄貴は、しばらく真剣な目で沈黙し、グッと身を乗り出すと、完全に言い放った。

「『相手を自分ごとのように大切にする心』やねんて」

 兄貴は、「ヤバイで、オレ、とんでもなく、ええこと言ってもうたわ」と言うと、ニッと笑った。

「相手がな、『自分のことを大切にしてくれていると感じたとき』に、お互いが、つながるわけやろ」
「はい」
「いっちゃんだって、そうだったはずや。『自分が、今、大切や』と思うとる人を、思い出してみるとわかるはずやねん。その人はな、すごい人でもなく、優秀な人でもなく、かっこええ人でもなくな、『自分を大切にしてくれていると感じさせてくれた人』だったはずやろ?」

「確かに! 確かにそうです。兄貴」
  兄貴は、「せやろ?」と言うと、得意げにニッと笑った。

「つまり、それを相手に感じさせるんやて。『相手を自分ごとのように大切にする心』を持ってな、それで、相手に関心を持って質問するから、相手だって「この人、オレを大切にしてくれとるんや」と感じて、相手も自分ごとのようにこちらを大切にしてくれるんやろ。ようするにや……『相手を自分ごとのように大切にする心』こそが、=『つながり』というものだったり、=『絆』というものだったり、=『ご縁』というものだったり、するわけなんや」

  兄貴は、「あ~これ、完全に間違いないで」と言うと、バフーと、白い煙を、口の周りにはき出した。

「兄貴、それ、まったく考えつきませんでしたが、でも、ものすごく、腑に落ちました」
「せやろ。せやから、いっちゃんもな、相手のことを自分ごとのように大切にするねんて。たとえば、相手が就職活動とかでな、行きたい会社を探しとったら、『がんばってね!』とか口で言うだけでなくて、相手の行きたい会社を聞き出して、必死のパッチで探しまくってな、『この5社がええと思うんやけれどどうかな?』って、相手のために実際に行動を起こしてやるのやて」
「はい」

「ほとんどの人は、『口だけ番長』で、言葉で心配するだけで、行動に移さんもんやから、『結局、他人ごとだよな……』って、相手に思われてしまうんやて。だって、もし、自分が就職活動するんやったら、そら必死のパッチで、探しまくるやろ?」
「たしかにそうです。自分ごとなら、必死で探しますね」

「せやろ。だから、そんなふうに行動する姿を見せてこそ、相手だって感動してくれて、今度、いっちゃんが就職活動するときになったらな、そら、必死のパッチで、『いっちゃん、この10社がええと思うんやけれどどうかな?』って、探してきてくれるわけやろ? そうなるためには、やっぱり、『相手を自分ごとのように大切にする心(=つながり・ご縁・絆)』が必要やねんな」

  兄貴は、ぷわ~っと、天井に向けて、白い煙をはくと、完全に、ニッと笑った。

 

「いっちゃんな、マザーテレサって知っとるやろ。『ノーベル平和賞』をもらった、ごっつい偉い人なんやけれど、そのノーベル平和賞の『受賞パーティー』を中止した分の『お金』まで寄付した、筋金入りのええ人やねん。なんと、マザーテレサが総長をしている会のメンバーはな、123カ国、610カ所で、慈善活動をしとるねん」

「はい、もちろん、知ってます。マザーテレサ、有名すぎますから」
「そのマザーテレサの有名な言葉にな『愛の反対は、憎しみではなく無関心』という言葉があるんやけれどな、これ、まさに、オレが言っていることと、完~全に、一緒やねん。つまり、『相手に関心を持つことが愛』ってことやろ」
  兄貴は、次のタバコに火をつけると、さらに話を続けた。

「なぜ『相手を自分ごとのように大切にする心』が最も重要か? それはな、『自分がそうなら、人もそう』なんやて。『自分がしたいことは、人もしてみたい』んや。『自分が欲しいものは、人も欲しい』からなんやて、わかりますか? 『多くの人が、おんなじ思いを持っている』ということなんやて。せやからな、なんでもかんでも、他人ごとではなく、自分ごととして、必死のパッチで共有してかかるんや」

「なるほど兄貴、ものすごく、よくわかりました。『相手を自分ごとのように大切にする心(=つながり・ご縁・絆)』を大事にして、友人になりたい人と、共通点を探します。ところで、兄貴、兄貴の口ぐせの『必死のパッチ』ってなんですか?」

「あ、ヤバイ……、そこ、突っ込んできたんかいな。まぁ、関西の方言なんやけどな。昔、長屋の『おっさん』がな、運命共同体の長屋で火事があったとき、パッチ(ももひき)姿のまま、必死に、水まいて、火を消しとったんや。いわゆる、身なり構わず、無我夢中でなしえる精神というやつやな、ガハハハッ!」
  そう言うと、兄貴は、高らかに笑った。

「兄貴、僕は、今までは、誰かと会ったときに、相手との共通点よりもむしろ、『自分と合わないところ』とか、『自分と違うところ』ばかり探してきたような気がします。『この人は自分と、こんなところが違うから、好きになれない』とか」

「そのとおりや。今の日本人はな、『自分と他人の違うところ』ばかりに目を向けて、すぐに『分類』したがるやろ。分けるのが大好きや。でもな、この『分類してしまう』ということが、相手との関係を台無しにするんや。『この人は、自分と性格が合わない人だ』とか、『この人は、自己中心的な人だ』とか、『この人は、自分とは住む世界が違う人だ』みたいな。そうやって『分類』してしまうことでな、一緒にいられる心地のよい人を、かぎりなく自分で狭めてきたんや」

  兄貴は、両方の鼻の穴から、白い煙をはき出した。

「そうですね。僕も、価値観的に違うところが見え隠れすると、そこだけ、特に気になってしまいます。この人は僕と『違う』って…」
  兄貴は、グッと身を乗り出して言った。

「それ、違うねん。100%性格とか好みが一致する人なんかいてないのやから、『自分との違い』を必死のパッチで見つけて分類ばかりしていたら、本当に少数の人としか、仲よくなれないやん。そうでなくて、相手との共通点を探してかかるんや。一見、『コイツはオレと違う』と思えるようなヤツでさえ、『相手を自分ごとのように大切にする心』を持ってすれば、共通点は目白押しで見つかるもんやしな、『つながり』も『絆』も『ご縁』も、共通点から育まれるんやて」

  兄貴は、周りを見回すと、「せやろ」と言って、ニッと笑った。

……そして、その10秒後、「アカン、完全にウンコもれそや」と言うと、兄貴は一目散にトイレへ駆け込んだ。

【兄貴の教え 1】一番大切なのは「相手を自分ごとのように大切にする心」
 

(【第2話】「お金の使い方」につづく)
 

 ※次回配信予定は6月26日(火)です。


【ダイヤモンド社書籍編集部からのお知らせ】

定価:1,680円(税込) 四六判・並製・434頁 ISBN978-4-478-016602

『大富豪アニキの教え』
バリ島に住む世界レベルのウルトラ大富豪アニキ、初出版!
「やばいで、オレ、人生を変える、とんでもない秘密を、バラしてもうた」(byアニキ)。
本書は、99%実話の物語(ストーリー)。年収295万円、31歳ダメサラリーマンの鈴木一郎(いっちゃん)が、バリ島に住む世界レベルのウルトラ大富豪アニキに出会い、【25の教え】をこうて、人生の大逆転をはかる物語

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