『絶対達成マインドのつくり方』を発刊した横山信弘氏は、「自信をつけるのに、モチベーションは100%必要ない!」と言い切る。年間100回以上のセミナー、講演会で5000人以上を変える現場コンサルタントが「科学的に自信をつける方法」を紹介する5回連載の3回目。
今回のテーマは、「自分探し」と「夢」について。ふわふわした考え方がはびこるなか、目の前の仕事をやりきる「絶対達成マインド」の根っこを紹介する。

ワークライフバランスは、強固な「ラポール」から

  コラム第1回では、「自信をつけるのに、モチベーションは100%必要ない!」という話をした。

  第2回では、困難なことでも「思考を『あたりまえ化』する4つのステップ」について触れた。

  今回は「自分が何をしたいのかわからない」、だから「自分探し」の旅に出ている、という人に向けたメッセージを書きたいと思う。

  近年、「ワークライフバランス」という言葉をよく耳にするようになった。
  ワークライフバランスとは、仕事と生活との調和のことで、やりがいのある仕事と充実した私生活を両立させようという考え方だ。
  しかし、ワークライフバランスという言葉が使われるようになってから、自分の余暇活動を充実させたい、「やりがい」や「働きがい」を求める人が増えているように感じる。
  それは私だけだろうか。

  もちろん、ワークライフバランスの考え方は間違っていない。
  私自身も、毎年100回以上のセミナー、講演を実施し、コラム連載や取材対応をしながらも、できるかぎり子どもたちが寝る前に家へ戻るようにしているし、20年以上続けている、知的障がい者のボランティア活動には毎月欠かさず参加している。

  充実した余暇をすごす人が増えるのはいいことだ。
  仕事に「やりがい」を求めるべきだし、そのように工夫したらいい。
  しかし、なによりもまず、ワークライフバランスを整えようという風潮には疑問を感じずにはいられない。