6月26日の日経新聞(朝刊)に「長い日本の労働時間-生産性は著しく低水準」という記事があり、次のようなグラフが掲載されていた。
2011年の日本人1人あたりの総実労働時間は平均1728時間、英国(1625時間)、フランス(1476時間)、ドイツ(1413時間)、などに比べると長時間労働が依然続いている。オランダ(1379時間)に比べると、実に349時間もの大差となる。一方、2011年の日本の労働時間1時間あたりの生産性は41.6ドル。米国(60.2ドル)、フランス(57.7ドル)やドイツ(55.8ドル)に比べて、日本は生産性が著しく低い(数字はいずれもOECD調べ)。これは、長時間労働→疲労の蓄積→生産性の低下、という世間一般の常識にも適うものである。
長時間労働の原因は残業
ところで、この長時間労働の原因は何か。次ページの表を見てほしい。これは、勤労者の生活時間を比較したものである。