働く既婚女性のうち、ワークライフバランスの実現度が高いのは20代と50代、そして派遣・契約社員やパート・アルバイトの方が正社員よりも実現度が高い――。こんな結果がナガセビューティケァ(東京都中央区)の行った意識調査で明らかになった。同調査では、ワークライフバランスの実現度が高い理由と低い理由や、実現するためのカギについても質問をしている。
調査対象は、全国の既婚有職女性500人(20~50代まで各年代125人ずつ)。調査方法はインターネットによるアンケート記入式。調査時期は2013年10月11日~13日。
ワークライフバランスの実現度
派遣・契約社員は正社員より7ポイント高
質問内容は多岐にわたっているが、そのうちのひとつが「ワークライフバランス(働く全ての方々が、「仕事」と育児や介護、趣味や学習、休養、地域活動といった「仕事以外の生活」との調和をとり、その両方を充実させる働き方・生き方)を、あなた自身はどのくらい実現できていると思いますか。0から100%の間で実現度を教えてください(自由回答)」というもの。(ちなみに、質問では「実現度」を聞いているが、これは自己評価なので、実際のところはワークライフバランスについてのそれぞれの「満足度」に近いものと考えた方がいいかもしれない)。
自由回答によると、ワークライフバランスの実現度は平均59.9%で、70%以上と答えた人も全体の45%いた。
年代別に見ると、20代と50代がそれぞれ61.4%、61.5%と平均を上回り、30代と40代は58.7%と58.0%と下回った。これについて同社では「最も仕事や育児に追われる年代ならではの結果といえそうです」と分析している。
また、雇用別の比較をしたところ、会社員・公務員の実現度が58.5%だったのに対し、パート・アルバイトは60.1%、派遣社員・契約社員は65.1%と高かった。パートや派遣社員の方が高い数字が出た結果からは、仕事で拘束される時間が少ない人の方がワークライフバランスの実現度が高いと言うこともできる。
カギは「時間の管理、有効化」?
夫の家事貢献度が実現度に影響
実際に、実現度の高い理由・低い理由について聞いてみたところ、実現度が高い人からは「残業もなく、定時で帰れる。趣味に集中できる」(90~100%/30代)、「短時間勤務のパートタイマーだから、残業もほとんどなく、まあ両立できている」(同/40代)、「仕事の時間が4時間だけというのが、家事と子育てと仕事を両立させる上で自分の中の披露具合が一番少ないので」(70%~90%未満/40代)という回答があった。