「勉強は、椅子に座って机でやるもの」「1~2時間、集中してしっかりやるもの」。こうしたイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。しかし、私はそこまで勉強を生真面目に考える必要はないと思っています。その理由をお伝えします。

「楽しく勉強する」という表現を
意図的に使っていく

 テレビ、アニメ、ゲームなど、こうした誘惑がある中で子どもに勉強させるのは、とても難しいものです。無理やりさせようものなら、「勉強=苦痛なもの」というイメージが定着して、ますます自分から勉強しなくなってしまいます。

 それを防ぐための工夫の一つとして、お母さんが「勉強って面白いよね!」「新しいことを知るのって楽しい!」という言い方をするのはとても効果的です。

 例えば、子どもが小さいうちなら、「今日も楽しく勉強しようか?」「あなたの得意な計算問題をやろうか?」という言い方をわざとして、楽しく勉強を始めてみてください。

 ただ、小学生も高学年になると、この方法はあまり通用しなくなるので、「(教材を見ながら)この問題、面白いよ」などと言い方を変えていきます。低学年のうちに、「楽しく勉強をする」という表現を意図的に使って、「勉強=楽しいもの」と印象づけていってください。

 しかし、言葉だけでは限界もあります。具体的な方法論もご紹介します。