「企業の強み・思い」と「生活者の本音」を重ねていくと、そこには必ず「答え」があります。いい商品・サービスをつくれば必ず売れるわけではありません。たった1つの図を使って、問題を解決する力を身につけていきましょう。新刊『問題解決ドリル 世界一シンプルな思考トレーニング』より、スタディサプリのケースを紹介します。

本連載は、Q&A方式で展開します。1ページ目:質問、ヒント、2ページ目:答え、重ねる技術、企業の強み・思い、生活者の本音、重なりの発見の解説を順に掲載。初めてお読みいただく方は、第1回のリード部分を参照してください!

質問

 ベネッセコーポレーションは進研ゼミの会員数が伸び悩み、代々木ゼミナールは経営不振から事業を縮小するなど、学習業界が激変し始めています。

 そんななか、圧倒的なスピードでシェアを伸ばしているのが、スマートフォンやパソコン向けに講義の動画配信を行っているリクルートマーケティングパートナーズの「スタディサプリ(旧受験サプリ)」。今や大学受験生の2人に1人が使っているといわれています。これまでもあらゆる種類の参考書や問題集が開発されてきましたが、ここまで爆発的にヒットした例は他にはなかなかありません。

 いったいどのようなポイントが、受験生に「そうそうこんなサービスが欲しかった」と受け入れられたのでしょうか。

ヒント

 わからないまま授業が進んでいくのは辛かったですね……