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吉田恒のデータが語る為替の法則

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2010年のユーロ予想もカギは「米利上げ」。
ユーロ安の4~9月は資源国通貨も要注意!!

 米ドル/円の年間予想を前々回のこのコラムで書いてみました(「2010年の注目点は米利上げとインフレ。波乱シナリオなら60~70円への暴落も!」を参照)。

 今回は、米ドル/円以外の通貨ペアの年間予想を書いてみたいと思います。そのキーワードの1つも、やはり米国の利上げだと思います。

 まずは、ユーロについてです。

 過去を振り返ると、ECB(欧州中央銀行)が誕生してからこれまで、金融政策の初動はことごとくFRB(米連邦準備制度理事会)を後追いする結果が続いてきました。

 利下げでも、利上げでも、最短では4ヵ月、最長では18ヵ月、平均ならば9ヵ月といったところです。

 このパターンが今回も変わらないなら、FRBは今年後半にも利上げといった予想になり、ECBの利上げは、それよりも4~18ヵ月程度後になるという見通しになります。

 たとえば、米国の利上げが今年8月ならば、ECBの利上げは最短で今年12月、基本的には2011年以降といった見通しになるわけです。

米国の利上げ前には
米ドル高・ユーロ安となりやすい

 そして、ECBの金融政策の初動がFRBの後追いとなるためなのか、米国の利上げ開始前には、米ドル高・ユーロ安が先行しやすいという傾向があります。

 たとえば、前回の米国の利上げ開始は2004年6月で、前々回は1999年6月でしたが、ともに利上げが始まる数ヵ月前から、米ドル高・ユーロ安が10%程度進みました。

 そして、実際に米国の利上げが始まると、2004年6月、1999年6月のケースともに、今度は米ドル安・ユーロ高の動きに転じました。

 米国の利上げの後追いで、今度はECBの利上げを織り込む形でのユーロ買い・米ドル売りになったということなのかもしれません。

 さて、このパターンが今回にも当てはまるならば、米国の利上げ開始の数ヵ月前から米ドル高・ユーロ安となり、実際に米国の利上げが行われた後は、米ドル安・ユーロ高になるといったシナリオが基本になりそうです。

 そして、「米国の利上げ前の米ドル高」が10%程度ならば、1.5ドル→1.35ドルといった見通しになります。

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著者プロフィール

吉田恒
(T&Cフィナンシャルリサーチ代表取締役社長)

立教大学文学部卒業後、自由経済社(現・T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。2004年より同社代表取締役社長、T&Cホールディングス取締役。緻密なデータ分析に基づき、2007年8月のサブプライムショックによる急激な円高など、何度も大相場を的中させている。

この連載について

為替相場には法則がある! 数々の大相場を的中させてきた吉田恒が、豊富な過去データを分析して法則を導き出し、為替の先行きを予想します。

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