【第62回】 2010年01月14日
2010年のユーロ予想もカギは「米利上げ」。
ユーロ安の4~9月は資源国通貨も要注意!!
米ドル/円の年間予想を前々回のこのコラムで書いてみました(「2010年の注目点は米利上げとインフレ。波乱シナリオなら60~70円への暴落も!」を参照)。
今回は、米ドル/円以外の通貨ペアの年間予想を書いてみたいと思います。そのキーワードの1つも、やはり米国の利上げだと思います。
まずは、ユーロについてです。
過去を振り返ると、ECB(欧州中央銀行)が誕生してからこれまで、金融政策の初動はことごとくFRB(米連邦準備制度理事会)を後追いする結果が続いてきました。
利下げでも、利上げでも、最短では4ヵ月、最長では18ヵ月、平均ならば9ヵ月といったところです。

このパターンが今回も変わらないなら、FRBは今年後半にも利上げといった予想になり、ECBの利上げは、それよりも4~18ヵ月程度後になるという見通しになります。
たとえば、米国の利上げが今年8月ならば、ECBの利上げは最短で今年12月、基本的には2011年以降といった見通しになるわけです。
米国の利上げ前には
米ドル高・ユーロ安となりやすい
そして、ECBの金融政策の初動がFRBの後追いとなるためなのか、米国の利上げ開始前には、米ドル高・ユーロ安が先行しやすいという傾向があります。
たとえば、前回の米国の利上げ開始は2004年6月で、前々回は1999年6月でしたが、ともに利上げが始まる数ヵ月前から、米ドル高・ユーロ安が10%程度進みました。
そして、実際に米国の利上げが始まると、2004年6月、1999年6月のケースともに、今度は米ドル安・ユーロ高の動きに転じました。
米国の利上げの後追いで、今度はECBの利上げを織り込む形でのユーロ買い・米ドル売りになったということなのかもしれません。
さて、このパターンが今回にも当てはまるならば、米国の利上げ開始の数ヵ月前から米ドル高・ユーロ安となり、実際に米国の利上げが行われた後は、米ドル安・ユーロ高になるといったシナリオが基本になりそうです。
そして、「米国の利上げ前の米ドル高」が10%程度ならば、1.5ドル→1.35ドルといった見通しになります。
Special Topics
バックナンバー
- 第71回
- 鳩山政権の「円高阻止密約」が機能するか 試されている! ダメならドル/円安値更新も (2010年03月17日)
- 第70回
- 米雇用統計が「ポジティブ・サプライズ」でも ドル高は短命に!今週末は89円割れも!? (2010年03月10日)
- 第69回
- 「米利上げ年内見送り説」が急浮上! 3月に今年最初の米ドル急落がありそう!! (2010年03月03日)
- 第68回
- 「魔の2月下旬」に今年もなるのか? 公定歩合引き上げで米利上げは早まるか? (2010年02月24日)
- 第67回
- オバマ政権の公言しづらい「秘策」が 米ドル相場の行方を左右する!? (2010年02月17日)
- 第66回
- ユーロは史上最大の売られ過ぎに! 3月に向けてユーロが反発する根拠とは? (2010年02月10日)
Pick Up
新着トピックス
- 田中秀征 政権ウォッチ
- 鳩山首相「発言のブレ」正当化に疑問を呈す
- 「稼げるチーム」をつくる!営業マネジャーの教科書
- 叱っても部下が辞めない!? 上司が知っておくべき「叱る技術」
- 評価が上がる!上司を味方にする技術
- 上司に好かれる話の聴き方、嫌われない質問の方法
- 「引きこもり」するオトナたち
- 「引っ込み思案の目立ちたがり屋」が 陥りやすい“社会不安障害”の苦しみ
- inside Enterprise
- キヤノン、日立の液晶合弁 “婚約”すれど“結婚”できぬ理由
- 美人のもと
- 鳩
- 堀尾研仁の“使える!ゴルフ学”
- 【第34回】アマチュアゴルファーのお悩み解決セミナー Lesson34「フェアウェイバンカーからクリーンにボールを打つコツ」
- China Report 中国は今
- 優秀な中国人学生を採用できなくなった日本企業
ダイヤモンドオンラインplus 知っておきたい価値ある情報
最新の連載一覧
経済・時事
経営・戦略
スキル・キャリア
Diamond Premium 最新記事 無料会員登録すると全文が読めます
- 金融市場異論百出
- 超インフレ国はジンバブエのみ 世界が学んだ「最低限の規律」
- 週刊ダイヤモンド 企業特集
- ユニー 前村哲路社長インタビュー 「現場の自由裁量権を広げ 個店経営のウエートを高める」
- 『社会貢献』を買う人たち
- キレイになって、途上国を支援! 女性の飽くなき「美への探求」が生んだ、一石二鳥のビジネスモデル
- 山崎元のマネー経済の歩き方
- 対等合併の呪
- 野口悠紀雄 未曾有の経済危機を読む
- 総需要の減少をもたらした2つの要因 ──今こそ必要なデフレの経済学(5)

- 岡野工業・岡野代表エッセイ
- “神の手をもつ男”岡野雅行氏が日本の物づくりに「常識を捨て去れ」と喝!

- DOL編集部のツイッターを開始
- 最新記事の話題から編集部の日常まで、24時間つぶやきます。フォローよろしくお願いします。
Business information
著者プロフィール
- 吉田恒
(T&Cフィナンシャルリサーチ代表取締役社長)
立教大学文学部卒業後、自由経済社(現・T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。2004年より同社代表取締役社長、T&Cホールディングス取締役。緻密なデータ分析に基づき、2007年8月のサブプライムショックによる急激な円高など、何度も大相場を的中させている。
この連載について
為替相場には法則がある! 数々の大相場を的中させてきた吉田恒が、豊富な過去データを分析して法則を導き出し、為替の先行きを予想します。
アクセスランキング
- 1位
- 今週のキーワード 真壁昭夫
- キム・ヨナやサムスンに“脅威論”が噴出 「日本はもう韓国に勝てない」は本当か?
- 3位
- 『週刊ダイヤモンド』特別レポート
- 県が格安で手に入れた茨城空港 「軍民共有化」というカラクリ
- 4位
- ミドルマネジャーのための「不機嫌な職場」改革講座
- この閉塞感はどうにもならないのか? 組織の成果を最大化する人事制度とは
- 5位
- 家を買う!妻とのケンカを乗りこえて
- しっかり者の妻が豹変!? マイホーム買い物症候群とは
Recommend 話題の記事
- 山崎元のマルチスコープ
- 官民一体の海外ビジネス受注期待を怪しむ
- ミドルマネジャーのための「不機嫌な職場」改革講座
- この閉塞感はどうにもならないのか? 組織の成果を最大化する人事制度とは
- ビジネスモデルの破壊者たち
- 知恵と包丁は使い様!次々と有名シェフを 生み出す料理専門CATV局の躍進
- 今週のキーワード 真壁昭夫
- キム・ヨナやサムスンに“脅威論”が噴出 「日本はもう韓国に勝てない」は本当か?
- 『週刊ダイヤモンド』特別レポート
- 県が格安で手に入れた茨城空港 「軍民共有化」というカラクリ
- SPORTS セカンド・オピニオン
- 大リーグ球団にとっての、日本人選手の価値を考える
- 政局LIVEアナリティクス 上久保誠人
- 参院選がどう転んでも、 政界の「世代交代」加速は止められない
- 野口悠紀雄 未曾有の経済危機を読む
- 総需要の減少をもたらした2つの要因 ──今こそ必要なデフレの経済学(5)
- 今週の週刊ダイヤモンド ここが見どころ
- あなたは保険会社に騙されている!? 「保険見直し」のバイブルが登場

- 【PrimeTime】トップインタビュー
- 「サービス力は人財力と組織力の掛け算」~百瀬次生・日立電子サービス社長

- 【THEProject】プロダクトとサービス最前線
- 現実味帯びる「IFRS」。最新会計基準対応処理システムを低コストで提供
雑誌定期購読のご案内
特大号・特別定価号を含め、1年間(50冊)市価概算34,500円が、定期購読サービスをご利用いただくと25,000円(送料込み)。9,500円、約13冊分お得です。さらに3年購読なら最大49%OFF。
1冊2,000円が、通常3年購読で1,333円(送料込み)。割引率約33%、およそ12冊分もお得です。
特集によっては、品切れも発生します。定期購読なら買い逃しがありません。
年間12冊を定期購読すると、市販価格8,400円が7,150円(税・送料込み)でお得です。お近くに書店がない場合、または売り切れ等による買い逃しがなく、発売日にお手元へ送料無料でお届けします。
※別冊・臨時増刊号は含みません。
偶数月の1日発売(隔月刊)。1年購読(6冊)すると、市販価格 5,880円→4,700円(税・送料込)で、20%の割引!
※別冊・臨時増刊号は含みません。
お知らせ・ご案内
- 会員専用ページ開始のお知らせ
- 7月より一部の記事で、無料会員登録した方だけが全文を読める形に変わりました。詳細はこちらをご覧ください。




