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大河ドラマはなぜ“働く女性”にウケたか?
加来耕三氏が語る「篤姫が貫いた女の使命」

 幕末から明治にかけての混乱期を生きた篤姫(あつひめ)は、現代にも通じる「女性としての生き方」をわれわれに提示しています。

 「女性の生き方」というと、どうしても愛だ恋だというものを連想してしまいがちです。しかし、篤姫が生きた幕末から明治にかけての時代には、結婚、それも将軍家への入輿(じゅよ)において、恋愛感情などは事実上、存在しませんでした。

 愛情などというものは、一緒に暮らすようになってから、自然にわいてくるものであって、女の仕事とは家に仕える、奉公することであり、いかに自らの任務を果たすか、それが問われたのが、当時の女性の生き方だったのです。

 自らの使命を自覚し、その使命をまっとうするために生きる。考えればそれは、現代の働く女性の規範ともいうべき姿ではないでしょうか。昨年、NHKの大河ドラマで、篤姫があれほどまでに人気を集めた理由は、まさにそこにあったような気がします。

大河ドラマ大ヒットの背景にある
現代女性にも通じる生き方とは?

 篤姫は、後に13代将軍となる家定(いえさだ)に輿入れしました。ところが、ファーストレディとして幕府に入ったと同時に、さまざまな国難に直面します。安政の大地震は起こるわ、黒船はやって来るわで、大混乱のなかでの結婚でした。

 そして気がつけば、将軍家定の後継者候補として、紀州藩主の徳川慶福(よしとみ)(後の家茂(いえもち))を推す南紀派、御三卿の一(いつ)・一橋慶喜(よしのぶ)を推す一橋派の争いに巻き込まれていきます。

 篤姫が薩摩から将軍家に嫁いだ理由としては、一橋派である薩摩藩主の島津斉彬(なりあきら)が幕府での発言権を強めるために送り込んだとの説があります。NHKの大河ドラマもその説に沿っていますが、実際は違っていました。

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この連載について

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