三井住友トラスト・アセットマネジメント アクティブ運用部 株式・リート運用ユニット ボトムアップ運用チーム シニアファンドマネジャー 坂本久佳さん
“安定感”と“変化”に着目し
2種類の高配当銘柄に投資!
「ダイヤモンドZAi NISA投信グランプリ」の日本株総合部門で、2026年まで3年連続で優秀賞に輝いたのが、三井住友トラスト・アセットマネジメントの「日本株配当オープン(愛称:四季の実り)」だ。
いったい、どんな魅力を持つ投信なのか。運用を担当するシニアファンドマネジャーの坂本久佳さんにお話を聞いた。
将来の増配も見込んで多様な銘柄を組入れる
「ひと言で言えば、市場平均よりも『予想配当利回り』の高い銘柄を中心に運用する投信です。しかし、組入れるのは高配当を安定継続している銘柄ばかりではありません。今後増配や、それに伴う株価上昇が見込める銘柄にも投資します」(坂本さん)
この投信では、前者を「コア銘柄」、後者を「サテライト銘柄」と呼び、おおむね55対45の比率で組入銘柄を構成している(比率は随時変動する)。
「コア銘柄は、マクロ経済の環境が変化しても業績への影響が比較的小さく、安定的な高配当が期待できるディフェンシブ銘柄が中心となります」と坂本さん。金融、通信キャリア、医薬品などが代表例だ。
一方、サテライト銘柄は、「業種にとらわれることなく、近い将来に業績拡大や、資本政策の変更などを通じて株主還元の拡大が期待できる銘柄に投資しています。現状では、世界的な“AIブーム”によって設備投資の恩恵を受ける半導体・電線銘柄などの比重が高いですね」。
コアとサテライトが相互に補完し合う
ユニークなのは、コア銘柄とサテライト銘柄は、相互補完の傾向があること。
「コア銘柄は業績と配当の“安定感”、サテライト銘柄は業績と還元姿勢の“変化”を重視して選ぶので、それぞれの成績にはおのずと違いが出ます。しかも、片方の成績が悪い時には、もう片方は良くなるといった傾向が表れやすく、互いを補い合うのです」(坂本さん)
そもそも、市場平均より「予想配当利回り」が高い銘柄は、TOPIXに比べて株価上昇率が高まりやすい傾向にある。国内の個人投資家は、積極的な値上がり益よりも安定的な配当収益を好む傾向がみられるからだ。
「加えて、東京証券取引所が23年に『資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応要請』を出して以来、上場企業が株主還元の拡大によってROE(自己資本利益率)を高めようとする機運が高まっています。これも投資家が高配当株に注目する要因の1つになっていると考えられます」(坂本さん)
分配金は年4回の実績! NISAなら非課税に
「四季の実り」は、そうした追い風を受けながら好調な成績が続いている。特に26年4月末までの直近5年間では181%のプラスだ(下図参照)。
分配実績は、「四季の実り」という愛称どおり、原則として年4回の決算時に収益を分配する方針を掲げており、23年4月からは525円の分配金を継続している(上図参照)。
「コア銘柄を中心に配当が安定的に得られたことに加え、サテライト銘柄などが上昇してきたことが分配の継続につながっています」(坂本さん)
では「四季の実り」はどんな投資家に向いているのだろう。
「アクティブ型ファンドなので、TOPIXなどのインデックス型よりも高い成績を求める方にご検討いただきたいと考えています。また、退職して年金をメインに生活されている方が、年4回の分配金を楽しむのにも適していると思います。もちろん、分配金の水準は永続するわけではないので、そこはご注意いただきたいですが」と坂本さんは語る。
NISAの成長投資枠対象ということで、分配金を非課税で受取れるメリットもある。
「投資初心者の方であれば、積立を活用し、『値動き』や『分配金の楽しさ』を学びながら資産形成していくのもいいかもしれません」
今後も「配当」を運用の主軸に据えつつ、市場平均を上回る成績を目指すとのこと。3年連続で優秀賞に輝いた同投信に注目しよう。
※「ダイヤモンドZAi NISA投信グランプリ2026 優秀賞」については、ダイヤモンド・ザイ編集部が2025年12月末現在における過去一定期間の実績を分析したものであり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
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