【第10回】 2008年12月11日
妻が3月に離婚したがるワケ
「3月いっぱい。何がなんでも3月末までに離婚すると妻に言われました。年度内に予算を使いきらなきゃいけない役人みたいに、彼女が3月末にこだわる理由って何ですか?」
相談者の男性は、半ばあきれ顔で尋ねる。多くの男性は、離婚にハイ・シーズンがあることなど思いもよらない。しかし、女性の多くは季節や月次にこだわって離婚の時期を決めている。
離婚のピークは3月!
その理由は?
月別では、2月が1番少ない。最多は3月。これは、ほぼ例年のことである。1月、2月は毎年7%台にとどまり、3月になると突然増加する。1ヵ月の離婚率が10%を超えるのは1年を通して3月だけであり、1985年以降、じつに7回を数えている。そして、4月から7月まで徐々に減少を続け、8月に再び突然増加するのが常だ。
妻から離婚を申し出る場合だけでなく、夫が申し出た離婚を受け入れる場合でも、季節にこだわる女性は多い。もちろん、単なる気分で春がいいわ、秋は寂しいからイヤよというわけではない。明確な理由があってのことである。
相談に来た彼には、幼稚園年長の男の子が1人いる。すでに離婚の話し合いが始まっており、妻から、財産分与と子どもの親権や養育費についても具体的な金額が請求されているという。
「浮気や暴力があったわけではないので、妻は慰謝料はいらないと言っています。財産は、今ある2人の貯金を折半にし、子どもの養育費は月額8万円。もちろん親権者は妻です。自家用車は妻名義に変えてほしいと希望しています。その車に息子を乗せて、実家のある長野に戻るそうです」
彼女が離婚時期にこだわるのは、子どもを連れて出ていくからである。離婚して家を出るということは、子どもの住環境が変わることだ。その変化にあわせて小学校を決め、新戸籍となり名字(姓)を変えるのが「3月末までの離婚」の意味だ。
彼のように就学直前の子どもがある場合はもちろん、すでに学校に通う子どもがいる場合も、学年が上がる時期を機に転校や名字の変更をはかる。
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著者プロフィール
- 池内ひろ美
(夫婦・家族問題コンサルタント)
1961年岡山市生まれ。96年「東京家族ラボ」を設立。精神科医、弁護士等と協力体制をとり、総合的な家族問題カウンセリング等を行なう。テレビ出演や講演も多数。著書に「夫婦再生レッスン」(健康ジャーナル社)、「良妻賢母」(PHP新書)ほか。
・池内氏主宰サイト「東京家族ラボ」、「ファミリー・クラブ」、「家族マネジメント力養成講座」、「映画大好き」
・池内氏ブログ『池内ひろ美の考察の日々』
この連載について
夫の平均小遣い36000円、失われる父親の威厳、激増する熟年離婚、etc・・・。男が生きにくい時代だからこそ、もっと素敵な男性が増えてほしい。女というフィルターを通して、『男の復権』について考える。
背筋を伸ばせ。けちなプライドは捨て、自らの誇りを大切にせよ。本物のカッコよさを知る大人こそが愛される。女が語る男の正義。もっともっと素敵な男が増えてほしい。 1500円(税込)
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