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男の復権 ~女は男を尊敬したい~
【第12回】 2008年12月24日
著者・コラム紹介バックナンバー
池内ひろ美 [夫婦・家族問題コンサルタント]

「妻の浮気」は、夫のせい?

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 「妻が浮気したんですよ。ちょっと前からなんとなく怪しいと思って、興信所で調査してみたら証拠がバッチリ。それで、妻を問い詰めたら逆ギレされて、探偵なんか使うから2人の信頼関係が損なわれたと、非難されました」

 相談者の男性は30代後半のサラリーマン。職場結婚した妻は30代前半で、子どもは3歳の女の子が1人ある。

 「まるで僕のほうが悪いみたいに言うけど、2人の信頼関係を壊したのは浮気した妻ですよ。でも、妻は、妻が浮気をした原因は僕にあるって怒ってました」

妻の浮気の原因は
セックスレス?

 どんな原因があるというのだろう?

 「僕との間がセックスレスだから、他の男性としただけだって。心と身体は別だって開き直るんです。浮気が嫌ならちゃんとセックスしろって言われたんですけど、全然してないわけじゃないんですよ。最近は、3ヶ月くらいしてなかったけど」

 残念ながら、3ヶ月間性交渉がないのは、医学的にもセックスレスと呼ばれるのだが、それはさておき。

 「心と身体は別」というのは、男性が浮気を正当化するときの常套句だったが、最近は女性の論理にもなった。いまの女性は、浮気に対してあまり大きな罪悪感を持たない人が増えている。人妻だけでなく独身女性でも同じだ。

 厚生労働省と日本家族計画協会が行った共同調査(2006年度)によれば、既婚者の34.6%が1ヶ月以上性交渉がない、いわゆるセックスレスである。また、45歳以上は45.5%と半数近くにのぼっている。

 離婚相談の現場での実感としては、既婚女性の3割が浮気経験があり、8割以上が浮気願望を持っているといえる。

浮気への罪悪感が減少?
現役感を失いたくない女性

 それは60年代にアメリカから入ってきたフェミニズムや、中ピ連、女性解放運動などが原因ではない。たとえば、柴門ふみのコミックを原作とした91年のテレビドラマ『東京ラブストーリー』で、主人公の赤名リカが 「カンチ、セックスしよう!」と叫んだときから、女性のセックスは解放された感がある。

 その後、93年にヘレン・E・フィッシャーが著した『愛はなぜ終わるのか』で、愛は4年で終わると宣言されてしまった。これは、男性だけでなく女性も、5年目以降は浮気をしてもしかたがないと学術的に証明され、免罪符を受け取ってしまったことになる。ここから一気に、女性の浮気に対する罪悪感が少なくなったと思われる。そういえば、前述の相談者男性も結婚5年目だ。

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池内ひろ美 [夫婦・家族問題コンサルタント]

1961年岡山市生まれ。96年「東京家族ラボ」を設立。精神科医、弁護士等と協力体制をとり、総合的な家族問題カウンセリング等を行なう。テレビ出演や講演も多数。著書に「夫婦再生レッスン」(健康ジャーナル社)、「良妻賢母」(PHP新書)ほか。

・池内氏主宰サイト「池内ひろ美オフィシャルサイト」「東京家族ラボ」「ファミリー・クラブ」

・池内氏ブログ『池内ひろ美の考察の日々』


男の復権 ~女は男を尊敬したい~

夫の平均小遣い36000円、失われる父親の威厳、激増する熟年離婚、etc・・・。男が生きにくい時代だからこそ、もっと素敵な男性が増えてほしい。女というフィルターを通して、『男の復権』について考える。

「男の復権 ~女は男を尊敬したい~」

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