【第16回】 2008年11月07日
職場のストレスが家庭でも大増殖!
「グチが止まらない女」「弱音を吐けない男」
――女性のグチが止まらないワケ
氷河秀子さんのご主人、氷河凡夫さんはこの頃、家に帰るのが憂うつだ。悩みの種は秀子さんのグチ話である。共稼ぎで、お互い休日もなかなか合わない氷河夫妻。夕食から寝るまでのひとときは2人で過ごす貴重な時間だ。それなのに、秀子さんが口にするのは仕事のことばかり。しかも、その内容は上司や会社の悪口がほとんど。聞いていて気持ちのよいものではない。
凡夫さん自身、仕事のストレスはいやというほど抱えている。だが、それを妻に打ち明けたところでしかたがない。だいたい業界も職種も違うし、細かい事情などわかってもらえるわけがないのだ。だから、妻がなぜ自分を相手にグチるのか理解できない。
そういう気持ちは態度に現れるようで、この頃、秀子さんのほうも「ちゃんと話を聞いてくれない」とご機嫌斜めだ。先日など「いいわよね!あなたの仕事は気楽で。だから私の苦労がわからないんでしょ」などと言い出した。こうなると、凡夫さんも黙ってはいられない。結局、皿やコップが飛び交う大喧嘩となり、以来、2人のにらみ合いは続いている――。
あなたの妻、彼女の
「グチ不毛度」は?
突然だが、ここで質問。あなたの周りに次のような女性はいないだろうか。チェックしてみよう!
■つねに何かしら悩み事を抱えており、「私は運が悪い」「毎日大変だ」などが口癖
■一度、泣きごとを言い始めると止まらない
■あまりグチ話が長いので「要するに…と言いたいんだね?」とまとめようとすると怒る
■「じゃあ、こうしたらどう?」とアドバイスをしようとするとやはり怒る
■仕方なく「へえ」「ふうん」と適当に受け流すと、「人の話を聞いてない」と激怒する
上のような女性が、あなたの妻、あるいは恋人の場合は大変だ。おそらくあなたは、ほとんど毎晩のように彼女のグチに付き合わされているに違いない。しかもその内容はたいてい同じ。パワハラ上司への不満、仕事をしない同僚への不満、自分にばかり責任を押し付ける組織への不満……。男性にもグチっぽいタイプはもちろんいるが、女性の比ではないようだ。
中堅書店チェーンに勤務する20代男性は、彼女からさんざんグチを聞かされた揚げ句、嫌気がさして別れてしまったという。
「何しろ職場が同じでしたからね。人間関係も把握しているし、グチを言うには格好の相手だったようです。会えば同じ話を聞かされて、最後はいい加減、げんなりしていました。前向きに頑張っている姿は可愛いく見えるけど、誰かの悪口を言っているときの表情って、美しくないじゃないですか。そのうち、単にストレスのはけ口として利用されている気もしてきて……」
40代の専門学校講師は、金融系企業に勤める妻の「相談」に手を焼いている。
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著者プロフィール
- 西川敦子
(フリーライター)
1967年生まれ。上智大学外国語学部卒業。編集プロダクション勤務を経て、独立。週刊ダイヤモンド、人事関連雑誌、女性誌などで、メンタルヘルスや介護、医療、格差問題、独立・起業などをテーマに取材、執筆を続ける。西川氏の連載「『うつ』のち、晴れ」「働く男女の『取扱説明書』」「『婚迷時代』の男たち」は、ダイヤモンド・オンラインで人気連載に。
この連載について
出産後も辞めないアラフォー女、3年で辞める腰掛け男 etc・・・、時代が変われば、働くルールも様変わり。働く男女にまつわる悲喜こもごものケースを多数紹介。男女が共存共栄していくための新たな職場のルールを提案します。
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