【第21回】 2008年12月12日
不倫常習者は仕事がデキる?
「ハリキリ浮気男」に「恋愛中毒女」
――恋愛と仕事力の関係は?
部下の若手新司クンの様子がおかしい――。そう中田堅司課長が気づいたのは、ついこの頃のことだ。
いつも遅刻ギリギリに出社していた彼だったが、最近は始業30分前にはやって来て、難しそうなビジネス書を読んでいる。会議でもよく発言するし、雑用も率先して片付けてくれる。
すっかり成長した姿に、「あの若手が…」と不覚にも目頭が熱くなった中田氏だったが、よく見ていると、成長度合いには日によって波があることがわかった。同じチームのA子さんがそばにいると「大人の若手」に、外回りでいない日は「もとの若手」になるのだ。
A子さんはといえば、どちらの若手であろうといっこうに興味はなさそうである。このままでは「どうしようもない若手」になる日はそう遠くなさそうだ――。
やり手に多い
「恋愛脳」タイプ
突然だが、ここで質問。不倫や浮気を繰り返す「恋愛脳」の持ち主は、次のどんなビジネスパーソンに多いだろう?
1.事務処理をそつなくこなせる総務のエキスパート
2.学究肌の研究所職員
3.新規事業を次々に立ち上げるベンチャー起業家
4.顧客フォローが絶妙にうまい営業マン
答えは3.である。
脳の「浮気重症度」を決定するのは、ドーパミンという快感ホルモンの受容体「DAD4」遺伝子。このDAD4遺伝子の一部には、「同じ構造の繰り返し部分」が存在するという。
イスラエル・ヘルツォク記念病院と、米・国立衛生研究所によると、繰り返しが多いほど、浮気重症度は高いそうだ。
ちなみに日本人の平均繰り返し回数は4回。一方、ラテン系民族は7回で、中には10回というツワモノもいるそう。こういう人々は性格的にも冒険心に富み、新奇性を好む特徴があるという。反対に回数の少ない人は、慎重で保守的な性格のことが多いとか。
このことからもわかるように、恋愛脳の持ち主は、公私ともにアグレッシブな傾向があるようだ。おそらく彼らの頭の中は、つねに新しいアイデアや計画、次にゲットするべき美人のことなどでいっぱいなのだろう。こういう人の脳はいくつになっても生き生きしており、なかなか老けないものだ。(そのかわり倒産や家庭内争議など、トラブルも付いて回るかもしれないが・・・)
もちろん、ふつうの恋愛を経験するだけでも、脳の活性度はぐんと高めることができる。たとえば、中学生のころの記憶をたどってみてほしい。同級生に一目惚れしたその日から、退屈な日常が一変した体験はないだろうか。相手にいいところを見せようと、スポーツでもテストでもやたらと頑張ってしまった記憶はないだろうか。マンネリズムに陥った脳を、一瞬にして目覚めさせる魔法――それが恋心なのである。
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著者プロフィール
- 西川敦子
(フリーライター)
1967年生まれ。上智大学外国語学部卒業。編集プロダクション勤務を経て、独立。週刊ダイヤモンド、人事関連雑誌、女性誌などで、メンタルヘルスや介護、医療、格差問題、独立・起業などをテーマに取材、執筆を続ける。西川氏の連載「『うつ』のち、晴れ」「働く男女の『取扱説明書』」「『婚迷時代』の男たち」は、ダイヤモンド・オンラインで人気連載に。
この連載について
出産後も辞めないアラフォー女、3年で辞める腰掛け男 etc・・・、時代が変われば、働くルールも様変わり。働く男女にまつわる悲喜こもごものケースを多数紹介。男女が共存共栄していくための新たな職場のルールを提案します。
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