【第25回】 2009年01月16日
その笑顔にダマされるな!
女性が上司の前でかぶる「笑顔の仮面」
――女の笑顔の“裏”を読み解く
職場の女性たちは、中田堅司課長にひそかにあだ名をつけている。その名とは「モグラン」。「モグラー」「モグリン」「モグくん」「モグー」など、語尾変化をともなうことも。もちろん、本人は一切知らない。
由来はもちろん、モグラ。一説によると「めったに顧客訪問をせず、会社にひきこもっているから」ということだが、異説もある。「部下の状況がまったく見えていないから!」というのだ。彼女たちの言い分を聞いてみよう。
「『今、忙しい?そうでもなさそうだね』なんて言いながら、仕事を振ってくる。手元を見れば忙しいってわかるのに」
「急いで帰ろうとしているときに、くだらない雑談で人をひきとめる」
「顔も見たくない!と思っているときに限ってなれなれしく近寄ってくる」
中田課長の前では、いちおう業務用スマイルを浮かべている彼女たち。それだけにこんな本音など、彼としてはまったく知りようがない――。
「ワタシの気持ちを察して!」
女性の笑顔にダマされてはいけない。口元が微笑んでいたとしても、内心不満を募らせていることもあれば、不安を抱いていることもある。
女性同士なら口元のゆがみや目の表情などで、それがただの笑顔ではなく、「苦笑」や「嘲笑」「泣き笑い」(あるいは単なる作り笑い)であることを見抜けるのだが、悲しいかな男性はそうした能力が低いようだ。
もともと男性は表情を読むのが苦手なことは、第22回【「妻や部下の表情が読めないと危険!「暴発する女」に「ビビる男」】でも紹介した通り。
「マ、マズイ。激怒しているぞ」「ふふん、どうやらビビっているな」くらいのことはわかるのだが、微妙な感情のひだなどはまったく読めない。これは、女性にとってじつにいらだたしいことなのだ。
女性たちが求めているのは、わざわざ言葉にせずとも察してくれるオトコ。それができず、相手の気持ちなどおかまいなしにふるまう上司や同僚、パートナーなど「サイテー」なのである。
ボディランゲージで知る
女性の「本音」
では、女性の本音を見抜き、その心をつかむ方法はあるのだろうか? 安心してほしい。じつはちゃんとあるのだ。
そもそも女性は非言語コミュニケーションに長けている生き物である。太古の昔から、ほかの同性との連携プレイによって村や子どもたちを守ってきた。相手の微妙な心理状態を読むくらいはお手の物だ。
同時に、自分の気持ちを他人に伝えるのもうまい。言葉だけではなく、表情で、視線で、身ぶり手ぶりで、喜怒哀楽を自在に表現できる。
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著者プロフィール
- 西川敦子
(フリーライター)
1967年生まれ。上智大学外国語学部卒業。編集プロダクション勤務を経て、独立。週刊ダイヤモンド、人事関連雑誌、女性誌などで、メンタルヘルスや介護、医療、格差問題、独立・起業などをテーマに取材、執筆を続ける。西川氏の連載「『うつ』のち、晴れ」「働く男女の『取扱説明書』」「『婚迷時代』の男たち」は、ダイヤモンド・オンラインで人気連載に。
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