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「環境」は本当に「ビジネス」になるのか?

――元銀行マンの僕が「環境ビジネス」の世界に転身した理由

「環境って、何のことだ?頭、大丈夫か?」
「そもそも環境がビジネスになるのか?」
「きみの言うことは、全く理解出来ない」

 何とも刺激的な言葉ですが、これらはすべて、2005年の夏に私が三井住友銀行(旧住友銀行)を退職する意思を伝えた時の周囲の反応です。『温暖化』『地球にやさしい』『エコ○○』といったキーワードが、生活のあらゆる場面で目に入ってくる現在であれば、環境の話をして「頭、大丈夫か?」とか、「言うことが理解出来ない」と言われることはないでしょう。わずか3年で世の中も随分と変わったものです。

 とはいえ、安定した収入を得ている銀行員が「転職して環境ビジネスに取り組む」といって、どれくらいの人がそれをフツーのこととして受け入れてくれるでしょうか。そこには大きな問いが横たわっているのです。

『環境』って本当に
ビジネスになるの?

 『環境』は本当にビジネスになるのか――。皆さんは、この問いに対してどう答えますか?

 実は、『環境』と『ビジネス』の関係については、何となくわかった気にはなっていますが、本質的な理解の部分は、3年前と大きくは変わっていないのではないでしょうか。

 少し例をあげながら考えてみましょう。

 「エコマークのついている商品と、ついていない商品のどちらを買いますか?」

 こう聞かれると、多くの人は反射的に、「エコマークのついている商品を買う」と答えると思います(少し誘導尋問っぽいですしね)。

 では、少し条件を変えてみましょう。

 「エコマークはついていて値段が高い商品と、エコマークはついていない値段が安い商品のどちらを買いますか?」

 今度は、少し考えてしまいますね。仮にここで答えられたとしても、商品によって、自分の懐具合によって、あるいは気分によって、その答えは変わっていくことでしょう。私たちの『エコ』に対しての価値観がいかに“揺らぎ”を含んだものであるかがわかります。

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著者プロフィール

見山謙一郎
(立教大学AIIC特任准教授/ソーシャルビジネス・イノベーター)

1967年生まれ、埼玉県出身。90年立教大学法学部を卒業後、住友銀行(現三井住友銀行)に入行。本店営業第一部上席部長代理などを歴任。05年立教大学大学院修了(MBA)。同年10月に三井住友銀行を退職し、アーティストが設立したNPOバンク(ap bank)に理事として参画。環境に関するさまざまなプロジェクトへの融資・支援活動に携わるかたわら、環境省の行政委員などを複数務める。09年1月に独立。同年2月に株式会社フィールド・デザイン・ネットワークスを設立し、代表取締役に就任。金融機関やベンチャー企業、教育・行政機関等の企画立案業務に携わるかたわら、各種講演活動も行っている。立教大学AIIC「立教グラミン・クリエイティブラボ」副所長。多摩大学経営情報学部非常勤講師。
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この連載について

「これは!」と思えるアイデアと成長可能性に富んだ『環境ビジネス』をピックアップ!“ビジネス”としてのブレイクスルーを目指す、中小・ベンチャー企業を中心とした新たな取り組みを追う。

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