豊臣秀吉も使った!?
“クッション説得”
正面から説得しても、抵抗が強く、相手にしてもらえない場合がある。また、いきなり、攻撃されて、立ち往生することもある。
そんな場合、視点を変える、ずらすなどの方法が局面を打開して、説得を前進させるのに役立ってくれる。「視点を変える」説得のいくつかの方法をみていこう。
説得を続けても、相手が頑として応じてくれない。それどころか、会ってもくれない。にもかかわらず、なんとか相手を説得しないと、事が先に進まない。
そんなときは、あなたの代わりに、第三者を説得者に立てて、その人から説得してもらう方法がある。
自分の代わりになってもらう人として、
・相手から信頼されている人
・説得をめぐる事情に詳しい人物
・偏らない、公平な判断ができる人
などが条件になる。とはいえ、これらの条件を全部満たした適任者はなかなかいない。いたとしても、あなたがその人を知らなければ、対象にあげようもない。
第三者をクッションにした説得を可能にするためにも、日頃から、人脈のネットワークを広く持たねばならないことがわかる。
クッション説得は、他人の力を生かす説得でもある。
たとえば、得意先を説得するのに、いま一押しというとき、上司に同行してもらい、説得役にまわってもらう。
歴史上の人物では、秀吉がよくこのやり方を使って、説得に成功している。