2016.9.29 うつ病治療に行動活性化療法 嫌な気分の時こそ、動く うつ病の心理療法のファーストチョイスは認知行動療法(CBT)だ。しかし、専門家不足や診療点数の低さから、日本ではなかなか普及しない。こうしたなかで、CBTより簡単な「行動活性化療法(BA)」が、CBTと同等の治療効果をあげるという…
2016.9.22 子供の砂糖摂取は1日25g以下に 米国心臓協会で厳しい指針 欧米のスーパーで加工食品を買うと「Added Sugars」という表示が目につく。原料本来の糖質のほかに「砂糖が添加されています」という意味だ。この8月、米国心臓協会(AHA)から「1日の添加砂糖は、小児が25g以下、2歳未満は一切控えるべき」と…
2016.9.15 標準体重なのに2型糖尿病?BMIが「1」増加しただけで 肥満=2型糖尿病と思われがちだが、BMI(体格指数)22~25(標準~小太り)で高血糖の日本人は少なくない。先日、長野県松本市・相澤病院から「日本人男性は、わずかな体重増加で糖代謝が悪化し、2型糖尿病発症リスクが増加する」との報告があっ…
2016.9.9 ダ・ヴィンチvs人の手 前立腺がんの手術で優れているのは? 専門医顔負けの知識量で、まれなタイプの白血病を診断した人工知能が話題になった。日本の医療現場では、ロボティクスはすでに当たり前の風景だ。臨床現場に浸透しているのは手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」だろう。
2016.8.26 21世紀は腸内細菌叢に注目 慢性疲労症候群にも関連か 人の腸内で共生している100兆~1000兆個の腸内細菌。宿主(人間)の免疫系や代謝調整に一役買っている。近年は腸内細菌の研究が進み、特定の疾患や肥満、2型糖尿病患者に特有の腸内細菌叢(そう)があることが解ってきた。
2016.8.12 自由研究テーマにいかがですか?恐竜も腫瘍を患います 先日、総合科学の専門誌「Scientific Reports」に「恐竜の化石から腫瘍が見つかった」との報告が掲載された。腫瘍に罹患していたとみられる恐竜は「テルマトサウルス・トランスシルヴァニカス」。
2016.8.4 すい臓がんの再発を抑制 飲む抗がん剤で生存率改善へ すい臓がんは難治がんの代表。自覚症状らしい症状もなく、進行してから偶然発見されるケースが多いためだ。しかも、がん自体の「性質」が悪質で、術後の再発率が高い。
2016.7.29 受験生を抱えるご両親へ 記憶の定着に4時間後の運動 受験生には踏ん張りどころの夏休み。ご両親も落ち着かないだろう。そんなときは家族で身体を動かすといい。先日オランダから、勉強したことをしっかり記憶するには、学習4時間後に運動をするとよいという研究報告があった。
2016.7.21 高血圧にはモーツァルトを 安静に寝ているより効果的 音楽は昔から我々の心身を癒やしてきた。近年は手術前後の痛みを大幅に緩和することが示され、オペ室に音楽が響き渡る病院もある。先日、ドイツ医師会誌に「循環器領域では、どんなジャンルの音楽が効くか?」という研究報告が掲載された。
2016.7.15 食べ放題は幸せなときに 悲しいと食べすぎます 落ち込んだときに「食べ放題」のお店に入るのはやめた方がよいようだ。近年、感情的な食行動のリスクに関する研究報告が増えている。米セント・ボナベンチャー大学の研究者らは、学生ボランティア154人(男性56人、女性98人)を対象に、気分と食行…
2016.7.7 「夏の蚊対策国民運動」長袖・長ズボン・虫よけを 夏休みのレジャー計画が楽しい時期。リオ五輪もあり、渡航者の増加が予想される。南米大陸での五輪開催については、蚊が媒介する「ジカウイルス感染症(ジカ熱)」リスクをめぐり、科学者が連名で世界保健機関(WHO)に開催地の移動か、開催延期…
2016.6.30 ジャガイモに高血圧リスク ノンオイルでも要注意? ジャガイモは昨今悪役にされがちな「糖質」豊富な食べ物。一方で、生活習慣病を予防する効果が認められた「カリウム」の含有量が高く、健康的か否かの決着がつかずにいた。しかし、米国立衛生研究所の助成による研究で「普通のジャガイモ料理でも、…
2016.6.23 塞栓症リスクが低いピルは?エストロゲン量と黄体ホルモンで違い 女性なら一度は「生理がなかったら楽なのに」とため息をついたことがあるだろう。寝込むほどの痛みや吐き気、気分の大変調を伴う「月経困難症」であればことさら。繁忙期や出張に月経が重なったときの心身の負担は語りつくせない。二日酔いの朝の状…
2016.6.16 孤独リスクも欧米化する?宴会文化が廃れた後は 孤独や社会的な孤立は心身を蝕むが、欧米と日本とでは異なる傾向があるようだ。英国の研究チームは日本人を含む、18歳以上の男女、約18万人を対象とした複数の試験から、孤独や社会的孤立と心血管疾患、脳卒中との関連を解析。
2016.6.10 メタボになりやすい業種は?男性は運送業、女性は医療・介護 日本の勤労者約12万人のデータから「メタボ」になりやすい業種が特定された。調査では、2012年に福島県内で健康診断を受けた会社員の男女、約16万人のデータを収集。ウエスト周囲径、血圧値、血糖値、脂質値、およびメタボ判定結果が判明した約12万…
2016.6.2 ADHDに「ゲーム療法」?2製品が臨床試験へ─米国 テレビ(ビデオ)ゲームは子供の発達に悪いという認識は根強い。しかし、米国ではADHD(注意欠陥多動性障害)の症状を改善する「医療用」ゲームの承認を目指す臨床試験が始まっている。
2016.5.27 健康生活の王道は「食」 食事バランスガイドと死亡率 知名度は低いが、日本には国が“推奨”する食事の指針「食事バランスガイド」なるものが存在する。2005年に厚生労働省と農林水産省が策定したもので、「主食(ご飯など)」「副菜(野菜、キノコ類、イモ類など)」「主菜(肉、魚、大豆製品など)」…
2016.5.19 長期の避難に備えて弾性ストッキングを用意 熊本地震で注目された「エコノミークラス症候群」。車中避難中だった女性の死亡確認に続き、複数の方が病院へ搬送された。エコノミークラス症候群は、狭い空間で長時間同じ姿勢を取ることにより血液の流れが滞る状態。
2016.5.13 眼底検査で何がわかるの?眼疾患、だけではありません 検診でなんとなく受けている「眼底検査」。実は血管の障害を外からじかに確かめられる唯一の検査法だ。眼底は文字通り「眼の底」。透明な組織である角膜の窓から光を当て透かして見ると、底を走る網膜血管や視神系の末端がはっきり見える。