2021.5.13 ワクチン出遅れが日本株と円に落とす「大きな影」 日本のワクチン接種率はG7の中で最低である。接種の遅れは感染の収束を遅らせるだけでなく、金融市場にも影を落とす。米国の長期金利がピークをつけたにもかかわらず、円はドルに対して安くなっている。株価を見ても、米国株が上昇基調を続けている…
2021.4.15 米国金利上昇を構造分析、長期金利はそろそろピークアウトへ 年初以降、数次にわたり株式市場の下落要因となってきた米国の長期金利(10年国債利回り)上昇。要因別に分析していくと、今後さらに上昇するかの鍵を握るのは、5年国債の利回りであり、利上げの動向である。当面、上昇させるだけの材料は見当たら…
2021.3.18 米国5年国債利回り上昇で拡大した長期金利上昇余地 昨年は4月以降、一度も1%を上回らなかった米国10年債利回りは年明け早々に1%を上回った。そこからの上昇ペースは相当に速いものとなり、ついに1.6%を上抜けてしまった。
2021.1.21 米国債利回り上昇で高まるイタリア長期金利上昇圧力 トリプルブルー(民主党によるホワイトハウス&上下院支配)の政治が始まるとの期待をよりどころに、年明け早々に1%を上回った米国10年債利回りだったが、その後も上がり続け、一時1.2%付近まで上昇している。
2020.11.12 追加量的緩和後もユーロ高ならECBは利下げする公算あり 新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済が大きく減速した今年もあとわずかとなってきた。金融市場を振り返ると、各国が金融緩和政策を講じる中、実質金利への関心が高まったといえる。
2020.9.17 期待インフレ率上昇だけでは、米長期金利が上向くには力不足 FRB(米連邦準備制度理事会)は8月27日のジャクソンホール会議におけるパウエル議長の講演に合わせ、「長期目標と金融政策戦略」と題した声明文を公表した。
2020.8.20 米長期金利上昇に透けて見えるインフレと金融引き締め期待 FRB(米連邦準備制度理事会)による強力なQE(量的緩和)政策を背景に0.5%割れ目前まで迫った米国10年債利回りだったが、8月に入りリバウンドし始め、0.7%台を回復するような動きを見せている。
2020.7.16 超長期債と長期債の利回り格差、拡大する日米と横ばいのドイツ 各国の株式市場が漠然とした景気回復期待と金融緩和に伴う過剰流動性などをよりどころに堅調な推移となる中、米国では新型コロナウイルスの感染拡大が止まっていない。
2020.6.18 22年末までゼロ金利継続も、長短金利操作に距離置くFRB 6月9日、10日に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)においては、3月以降に示された緩和策と実質ゼロ金利政策の維持が決定された。市場参加者が注目していたのは3月のFOMCで公表が見送られた経済見通しであった。
2020.5.21 潜在成長率の下方屈折が米国のマイナス金利導入の条件 FRB(米連邦準備制度理事会)は、新型肺炎感染拡大懸念で市場が大幅に混乱した3月から政策金利を実質ゼロに引き下げたが、そこから2カ月が経過しても米国では感染拡大の終了が見えてこない状況だ。
2020.3.19 イタリアのコロナ禍後に残る財政悪化と長期金利上昇懸念 新型コロナウイルスの中国における感染拡大が止まりつつある中、欧米諸国では急速な感染拡大が観測され始め、特に欧州においては問題が深刻化している。中でもイタリアにおける感染者数、死者数の増加が目立っている。イタリアの株価指数が年初から…
2020.2.20 FRB資金供給が米株高支える、低下した長期金利反転の公算小 新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う景気減速が懸念される中、中国から遠く離れた米国では株価指数が史上最高値を更新するような動きが見られる。
2020.1.23 原油高によるインフレ期待が欧州の長期金利を押し上げた 米中関係悪化や英国の合意なきEU(欧州連合)離脱への懸念などから、世界的に長期金利が低下した2019年夏だったが、8月末で各国長期金利はボトムアウトした格好だ。
2019.12.12 米利下げは株価割高感解消狙い、株価大幅下落なら追加利下げも FRB(米連邦準備制度理事会)が利上げから一気に利下げに転じた2019年も終わりに差し掛かっているが、11月の米雇用統計では雇用と賃金の強い伸びが確認されており、米国経済の底堅さが確認された。
2019.11.14 上昇幅大きいユーロ圏長期金利、圏内景気悪化で反落の公算も大 FRB(米連邦準備制度理事会)は10月に今年3度目の利下げを行ったが、パウエル・FRB議長が記者会見で利下げ打ち止めを示唆した。
2019.10.17 レポ金利急騰を抑制したFRB、米債投資ヘッジコストも低下へ FRB(米連邦準備制度理事会)が9月に2度目の利下げを行う中、米国の短期金融市場ではレポ取引(国債等を担保とする短期資金の取引)の金利が急騰した。FRBがバランスシートを縮小してきた中、(銀行が連邦銀行に預ける)準備預金が不足がちに…