家やマンションなど不動産を高値かつ早期に売却するためには、チラシ(マイソク、販売図面ともいう)でライバル物件と差をつけたい。よいチラシ作りのポイントは、「写真の豊富さ・情報の正確さ・ターゲットに合わせたセールスポイント・キャッチコピー」の4点が、限られたスペースのなかでバランス良く掲載されているかどうかだ。
不動産のチラシは、物件概要や価格、間取り図、地図、不動産会社の連絡先などが掲載されたもので、正式には「販売図面」といい、不動産用語で「マイソク」と呼ばれる。
不動産会社の営業マンはチラシを使って顧客に物件を紹介したり、店頭・インターネット広告等に掲載する資料として用いたりする。よってチラシは、不動産の購入希望者に物件の魅力を伝えるための重要な役割を担っている。
また、実際は不動産の購入希望者より先に、買い手側につく不動産会社の営業マンがチラシを目にする。一目で営業マンの販売意欲がわき、売却したくなるようなチラシを作成することができれば、より多くの人に物件を紹介してもらえるだろう。
そのため、不動産を高額かつ早期に売却するためには、不動産会社の営業マンや不動産の購入希望者が魅力的に感じるチラシ作りが必要不可欠だ。
しかし、チラシはある程度自由に作成できるため、不動産会社によって掲載内容は様々だ。そのため、なにをどのように掲載すればよいのか、かえって判断が難しい。
そこで、魅力的なチラシ作りのポイントを4つにまとめた。
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魅力的なチラシ作りのポイント(1)
写真が豊富で、デザイン性に優れているか
数あるライバル物件のなかから自分の物件を選んでもらうためには、まずは営業マンの目に留まらなければ始まらない。そこでポイントとなるのが、掲載する写真の数だ。パッと見て写真が豊富でデザイン性に優れたチラシは、文字だらけで白黒のチラシと比べると、営業マンや不動産購入希望者の目を引きやすい。
また、できれば物件の外観だけでなく、室内の写真や近隣の商業施設などの写真まで網羅したい。たとえば、高層階で展望のよい物件なら、室内から見える景色を掲載するのもよいだろう。よりデザイン性を重視するのであれば、季節ごとの写真を掲載するなどの工夫も凝らせる。
たとえまだ入居中でも、室内写真の有無によって物件の販売効果は大きく変わってくるので、面倒がらずに写真を撮っておこう。室内があまりに写真映えしないのであれば、周辺施設の写真を多めに入れるなどしてまかなおう。
ポイント(2)
記載されている情報は正確か
当然ながら、チラシには正確な情報を記載しよう。
実は、間違った情報が記載されているチラシは意外に多い。「マンションの階数を間違えていたり、ひどいときには角部屋じゃないのに角部屋と記載されていたりする」(都内不動産会社幹部)こともあるという。
また、情報量も重要だ。物件概要や価格、間取り図、地図、不動産会社の連絡先などは必須情報。部屋の方角など購入希望者が気になる情報や、インスペクション(住宅診断)、瑕疵保険、アフターサービスなどの情報も漏れなく記載しよう。さらに、すでにリフォームした物件であれば、ただ「リフォーム済」と書くのではなく、いつ、どのようなリフォームをしたかなどの詳細を記しておこう。
ただし、チラシに書けるスペースは限られているため、どの情報をどれだけ書くかは不動産会社と事前に話し合っておこう。限られたスペースを有効に活用するために、構造や建築年月など必要最低限の情報は小さな文字で表示するなどして工夫したい。
ポイント(3)
ターゲットに合わせたセールスポイントがあるか
物件情報にプラスアルファして、セールスポイントも記載しておこう。
ポイントは小学校や病院など、売却したいターゲットに合わせたセールスポイントを掲載することだ。たとえば、近隣に有名な進学校などがあれば、子どものいるファミリー層の需要が高まるはず。どんな人がどんな目的で物件を購入するかを考え、アピールできるポイントがあればどんどんアピールしていこう。
反対に、近隣に葬儀場や下水処理場といった嫌悪施設がある場合、不動産の購入者とのちにトラブルになるのを防ぐために、情報を掲載するかどうかは、不動産会社と話し合って慎重に取り決めを行うべきだ。
ポイント(4)
キャッチコピーは入っているか
最後に、目を引くようなキャッチコピーで物件の長所を簡潔に表現しよう。
物件情報をただ羅列しているだけでは、やや決め手に欠ける。不動産の購入希望者の心をつかむようなキャッチコピーを掲載しよう。不動産は定価のない商品だ。アピール次第で成約価格は大きく変わってくる。
引きのある魅力的なキャッチコピー作りには、不動産を購入したときのパンフレットが非常に参考になる。
不動産を新築で購入した人であれば、必ずパンフレットを持っているはず。そのパンフレットには、コピーライターが考えた物件の魅力があますことなく書かれていので、そのまま参考にしてしまうのがよい。
物件情報や写真を淡々と載せているだけでは、ライバル物件との差別化は難しい。購入者に興味を持ってもらえるような引きのあるキャッチコピーについて、不動産仲介会社と相談して事前に方針を固めておこう。
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チラシの作り方まとめ
客観的に見て魅力的と思えるかが判断基準
以上4つのポイントを踏まえて、魅力的なチラシの例を見てみよう。
魅力的なチラシの例
まず目に飛び込んでくるの写真の豊富さだろう。室内のカラー写真が5枚も並び、それぞれにコメントまでついている。デザイン性にも優れ、背景には緑があしらわれており、清潔感がある。
物件情報も見やすく、上部には「スーパー、コンビニ、ドラッグストア、保育園、小・中学校がすべて徒歩10分圏内で利便性の高い立地です。瑕疵保険、設備保証など充実の保証付。2014年1月大規模修繕工事実施済!」と具体的にセールスポイントが記載されており、なにがこの物件のウリか一目瞭然だ。
売り主の立場ではなく、不動産の購入を検討している買い主の立場から見て、上記のチラシは魅力的に感じたのではないだろうか。
もし、出来上がったチラシを見て、客観的に「買いたい」と思えなかった場合、すぐに不動産会社に修正希望を伝えよう。きちんと修正してもらえなかったり、何度修正しても満足ができなかったときは、ほかの不動産会社への切り替えを検討するとよいだろう。
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