全体相場は停滞気味だが個別銘柄に目を転じると……
日本株は盛り上がりに欠ける展開が続く。3月初旬から4月の初めにかけて1万円台をキープしていた日経平均は、5月29日終値で8657円。最近はやや持ち直したとはいうものの、1カ月ちょっとで1400円以上も下落したのは事実。
欧州経済の見通し悪化など原因はいろいろあるが、「とにかく、今はチャートをみても仕方ない」とお嘆きの方も多いだろう。
でもちょっと待ってほしい。実はこういう下落相場の時にこそ、チャートや各種の株価データに注目すべきなのだ。
もっとも注目してほしいデータは、出来高。売買された株の総数で、その株に対する投資家の関心の高さを示すもの。売買高ともいう。出来高の増減はそれ自体がニュース価値があり、実際、ザイ・オンラインでも「最新ニュース&レポート」のコーナーで「出来高変化率ランキング」といった関連記事を日々掲載しているから、ぜひチェックしてみてほしい。
「株価は業績の先行指標であり、出来高は株価の先行指標」という人もいるくらいで、出来高の増加は株価上昇につながりやすい。出来高と株価の関係を端的に示せば、下記のような動きの繰り返しになる。
①出来高が増加→②株価上昇→③出来高の増加が止まる→④株価がピークへ→⑤出来高が減少→⑥株価が下落へ→①出来高が増加……
みずほフィナンシャルグループ(8411)2011年11月29日~5月29日・日足(出所:株マップ.com)大きく儲けようと思えば、出来高が減少して株価が下落している銘柄を探し出し、①が確認できた時点で投資の準備を始め、②が起きた時点ですぐに買うというのが理想。ただ、言うは易く行うは難し。なかなかそこまで見てはいられない。
次善の策としては、①と②を確認した出時点での投資。投資のタイミングとしては若干遅くはなるが、「頭としっぽはくれてやれ」の株の格言のように、株価の天井や底を見極めるのはそもそも相当に難しいのだから、ここは鷹揚に一番おいしい部分だけを確実にいただく作戦をとろう。
そこで今回のランキングでは、出来高も株価もややプラスになっている銘柄をピックアップしてみた。「やや」というのが今回のミソ。あまりに増加・上昇してしまっている銘柄は、早晩、前述の④→⑤→⑥の動きになることが予想されるからだ。
具体的には、5月29日の売買高が直近5日の平均売買高よりも増加しているが増加率は10%以下となっており、なおかつ5月29日の株価が直近5日の平均価格よりも上昇しているがこちらも上昇率は5%以下となっている銘柄をランキングした(ランキングの順位は出来高の増加で作成している)。なお、売買高が極端に少ない銘柄は除外した。
次ページで1位から30位までをイッキに掲載する。



