稲盛和夫が語った「絶対にリーダーにしてはいけない人」の明白な特徴Photo:SANKEI

新年度を迎え、新たにリーダーの役割を任された人、リーダーとして成果を出そうと改めて意気込んでいる人も多いだろう。そんな期初には、リーダーとして大切にすべきこととは何かを考えておきたい。経営の神様・稲盛和夫は、さまざまな挫折を経て、あるポリシーにたどり着いた。(偉人研究家 真山知幸)

受験に失敗し、就活も苦戦……
「春は挫折の季節」だった稲盛和夫

 春から新生活がスタートし、意欲に燃えている人もいれば、「自分が理想とする場所ではない」と忸怩たる思いを抱えている人もいることだろう。

 京セラの創業者・稲盛和夫の場合は、後者だった。それも一度や二度ではない。若き頃の稲盛にとって春の季節は、挫折感に打ちのめされることばかりだった。

 中学受験には二度失敗し、大学受験でも志望校の大阪大学医学部に落ちて、鹿児島大学工学部応用化学科へ。就職活動も苦戦し、一時期はやけになって、組事務所のあたりをウロウロしたという。

「こんな不公平な社会より、仁義に厚いヤクザの世界のほうがよっぽどましだ」

 それでも、大学の先生が就職口を見つけてくれたので、なんとかヤクザにならずに済んだ。就職先は京都にあるガラス製造会社で、社名を聞いたこともなかったが、稲盛にほかの選択肢はなかった。

 ところが、入社早々に心が折れそうになる。

悲惨な就職先でも
「発想の転換」で研究に没頭した

 なにしろ、寮はボロボロで、建物も古く、部屋もワラクズだらけ。肝心の職場はというと、内情を知れば知るほど、「辞めたい」という思いは強くなっていく。

 のちに自叙伝で、当時をこう振り返っている。