ひろゆき氏が考えるインバウンド政策と日本人の海外旅行の課題とは Photo:UP-T
訪日外国人数は過去最多を更新する一方で、京都ではオーバーツーリズムが深刻化し、日本人の海外旅行は伸び悩んだままだ。その先にあるのは本当に“観光立国”なのだろうか?ひろゆき氏が指摘するのは、黄金ルート依存の限界、二重価格をためらう制度設計の弱さ、そして若い世代が海外へ出られなくなっている日本の構造問題だ。インバウンド拡大の光と影を、日本社会の現在地から読み解いた。(ライター 池田鉄平)
今のままでは限界
「訪日外国人6000万人」は失敗する
――訪日外国人数が初めて4000万人を突破し、政府は6000万人の目標を掲げています。この目標は現実的だと思いますか?
日本側の受け入れ余地を考えると、成田や羽田のキャパシティーは、そろそろ限界に近いんじゃないかと思っています。だからこそ必要なのは、成田や羽田に降りて、新幹線で大阪に行って、京都を見て帰る、という黄金ルート「以外」の導線をきちんと育てることです。
たとえば福岡に入って九州を周遊するとか、北海道に直接入って、そこから青森まで足を延ばすとか。東京・名古屋・大阪・京都以外にも、人が流れる設計をしないと、今ですらオーバーツーリズムと言われている地域に、さらに人が集中してしまう。
そうなると、結局は観光客自身の満足度も下がると思うんです。わざわざ人混みの中に行くために、お金を払って日本に来ているわけではないですから。
少し地方に足を伸ばすだけで、「こんな場所があったんだ」と感じてもらえる地域はたくさんあると思います。逆に京都は、地元の人が歩きにくいほど観光客が多い。







