オシレーター系チャート指標「モメンタム」の第2回目。「当日の終値-10日前の終値=10日間のモメンタム」という、愚かモノでもわかるシンプルな計算ながら、株価の勢いがどんな風に変化しているかがパキっとわかる優れもの。とはいえ、どんなものにも弱点はある。モメンタムもしかり。でも、それを補うノウハウがしっかり用意されているのだ!
登場人物
福永博之さん

テクニカル分析の第一人者。どんな愚かモノにもいつも笑顔でわかりやすく教えてくれる超人格者。さまざまな投資情報を提供するサイト「アイトラスト」を運営するインベストラスト代表取締役でもある。『めちゃくちゃ売れてるマネー誌 ZAiが作った「株」チャートらくらく航海術』『FX一目均衡表ベーシックマスターブック』(弊社刊)など著作多数。今回、オシレーター系指標を表示したチャートが出てくるが、インベストラストが提供するアイチャートでは10種類のオシレーター系指標を表示することができる。
ハラダ

チャートの(チャートも)愚かモノ。株など投資関連の編集に携わって10数年だが、いっこうに上達しないし儲かりもしない。そりゃそうだ、覚えが悪いし、腕も悪い、おまけに性格も悪いし顔も悪い。「そこまでいう? オレに対する愛情ってものはないのかね?」 ない、まったくない!
便利なモメンタムだが弱点もある

珍しく、オレから率先して前回の復習をするのだぁー! え~と、モメンタムは相場の勢いをグラフ化したもので、過去の推移と比較して買われすぎか売られすぎかを判断するんだったよな。けど、センセイ、ズバリお聞きしますけど、この指標には、弱点が存在しないんですかね?
第20回「トヨタ自動車(7203)の陽線での反発は買いか? 最もシンプルなオシレーター系でチェックだ!の巻」より。三菱UFJフィナンシャルグループ(8306) 2012年4月20日~10月11日・日足 チャート:アイチャート チャート提供:アイチャート 以下同

非常にシンプルなものですし、確かに弱点も存在しますよ。相場の転換点が近づいていることは示唆してくれるけど、転換点がいったいいつなのかをピンポイントで教えてくれないという弱点があります。

えーーーーーっ、なら、ダメじゃーん! 使えねぇーダメダメ指標じゃーん!

ほらほら、そうやって早合点するから勝てないんですよ! 確かにそれは弱点ですが、それを補うノウハウがあるんです。コンバージェンスと呼ばれる現象に注目すれば、いち早く相場の転換点を察知して、株価の底打ち直後に買いを入れることも可能です。

コンバージェンス? 何よ、それ! 米国生まれのスニーカーみたいな名前の現象ってのは?

(オヤジギャグは無視して)コンバージェンス(Convergence)とは「収束」を意味し、株価が下落しているにもかかわらず、モメンタムをはじめとするオシレーター系指標が上昇に転じる現象のことを差しています。やがて株価が指標の動きに収束するかたちで追随上昇するケースが多いことから、典型的な買いのサインと位置づけられているのです。

小難しいことはどっかに置いといて、とにかく株価が下落しているのにオシレーター系指標が上昇したら買いってワケだな! けど、それってマジにそうなるの? センセイ、ちゃんと証拠を見せてくれないと、慎重派のオレとしてはにわかに信じがたいなぁ。



