日本株が盛り上がってきたのを機に、最近になって株主優待投資を始めた、あるいは始めようとしているという人もいるのでは? そこで、株主優待をもらうために欠かせない「株主優待の基本」を、あらためて確認しておこう。
いつまでに株を買えば株主優待がもらえるの?
株主優待の記事ではよく「権利確定日」という言葉を目にする。株主優待をもらうには、この権利確定日に株主になっている必要がある。
そのためには、権利確定日ではなく確定日の3営業日前までに株を購入しておくこと。たとえば、2月28日が権利確定日の銘柄であれば、25日(月)までに必要な株数を購入する。
なお、多くの銘柄は月末が権利確定日だが、一部の銘柄では確定日が異なる。たとえば前回の記事で取り上げた中で、パレモ(2778)の権利確定日は2月20日(水)だ。この場合の最終売買日は、3営業日前の2月15日(金)なる。権利確定日と最終売買日がいつになるのか、銘柄ごとに必ずチェックすること。
何株買えば株主優待がもらえるの?
株式上場企業のうち、株主優待を実施しているのは約1000銘柄。その多くが、最小の売買単位である「1単元」から株主優待の権利を得ることができる。つまり、1単元が100株であれば100株買えば株主優待がもらえるし、1000株が1単元なら1000株買う必要がある。
ただし、これはあくまで原則。なかには1単元が100株でも株主優待は300株から、という銘柄がある。前述のパレモがまさにそうした銘柄で、1単元は100株だが株主優待をもらうには300株購入する必要がある。
せっかく株を買っても、「株主優待品が届かない」ということのないように、権利確定日と同様に株主優待をもらうための必要単元数も銘柄ごとにしっかり確かめておこう。
株を2倍買ったら、株主優待も2倍もらえる?
株主優待は配当とは異なり、株の保有数が増えたからといって、その分もらえるモノが増えるとは限らない。むしろ、そうならないケースの方が多い。
詳細は銘柄によって異なるが、たとえば2月に権利確定するドトール・日レスホールディングス(3087)では100株で2500円分の自社商品がもらえるが、2倍の200株を保有していても株主優待内容は変わらない(500株以上になると株主優待の内容が変わり、4500円分の自社商品がもらえる)。
つまり、魅力的な株主優待があって同じものを2つほしいと思っても、通常はなかなか難しいということだ。ただし、もし家族がいるのであれば、家族にも証券口座を開いてもらい、同じ銘柄を買ってもらうという方法がある。
証券口座を開く「家族」は、成人していないといけないように思う人もいるかもしれない。ところが、そうでもない。
実際、夫婦や親子で同じ銘柄を取得して、株主優待を複数獲得している人は少なくない。もちろん、そのためには、前述の通り家族も証券会社にそれぞれの口座を開く必要がある。なお、株取引の場合は、クレジットカードのような家族会員制度はない。妻は妻の名義、子供は子供名義の口座を作らなければならない。
未成年でも口座を開設して株主優待を獲得できるネット証券は?
と、ここで気になるのが、未成年でも証券会社に口座を開いて株取引をできるのか、ということではないだろうか。
実は、対応はネット証券によって異なり、未成年が口座を開設できる証券会社とできないところに分かれる。具体的には、安藤証券、SBI証券、松井証券、マネックス証券、ライブスター証券の5社では、未成年でも口座を開設できる(ただし、安藤証券では16歳以上のみ)。
| ■未成年者でも証券口座が開けるネット証券(2月4日現在) | |
| 証券会社名 | 未成年の口座開設 |
| 安藤証券 | 可能(16歳以上) |
| SBI証券 | 可能(同意する親権者が口座開設済みであること) |
| 松井証券 | 可能(同意する親権者が口座開設済みであること) |
| マネックス証券 | 可能(同意する親権者が口座開設済みであること) |
| ライブスター証券 | 可能 |
| ※ザイ・オンライン編集部調べ。いずれの証券会社も親権者の同意が必要。詳細は各証券会社に確認のこと。 | |
もちろん、各社とも親権者の同意が必要で、SBI証券、松井証券、マネックス証券では、同意する親権者が口座を開設していることも開設の条件となっている。詳細については、各証券会社のサイトで確認してほしい。
まあ、家族みんなで株主優待の権利を取るかどうかはともかくとして、2月から3月は株主優待が1年でいちばん盛り上がる時期。新たに株取引を始めた人も、基本を押さえつつ楽しくおトクに株主優待投資に取り組もう!
(構成・文/肥後紀子)



