男性育業の推進に限らず、そもそも大和リースのダイバーシティ&インクルージョンの取り組みは早かった。その背景を佐伯上席執行役員に聞くと、「建設業界はまだまだ男性中心です。女性の活躍を促進しなければ業界そのものが存続できないという危機感が早くからありました。そこで、07年に女性の働きやすさを考えるプロジェクトが発足。それが現在の『インクルージョン推進室』という組織につながっています」と、原点を話してくれた。
以来、同社ではインクルージョンを「全員活躍」と解釈して、さまざまな取り組みを続けてきた。
「『男性育業』を推進するのも、性別に関係なく、もっと社会で活躍できる状況をつくることが目的です。誰もが自分が望むライフ・ワーク・バランスを実現できる社会になるためには、男性がより積極的に家庭に関わっていくことが重要です」
また、今後力を入れていく取り組みに関しては「ライフ・ワーク・バランスは、突き詰めれば時間配分です。時間をもっと柔軟に使える仕組みづくりをこれからも進化させていきたい」と佐伯上席執行役員。
「社会や組織が無意識に前提としている常識の中に、多くの人の時間を奪う見えない天井や壁はまだまだあります。例えば、『フルタイムは8時間』とするのも、固定観念かもしれませんよね。そうしたバイアスを一つ一つ突き止めて、外していく。その先に、今までなかった新しい選択肢を生み出して、無理なく『全員活躍』できる環境に近づけていきたいと思っています」(佐伯上席執行役員)

拡大画像表示
●問い合わせ先
東京都
こどもスマイルムーブメント事務局
TEL:03-5213-0815(電話受付 平日10時00分~17時00分)
MAIL:jimukyoku@kodomo-smile.metro.tokyo.lg.jp