弱冠47歳のバラク・オバマ氏が4日の大統領選挙で、72歳の老練な政治家ジョン・マケイン氏を破って米国史上初の黒人大統領の座に就くことが決まった。
オバマ氏は、国際社会の緊張や米ロ関係より遥かに切迫した課題に直面している。ヘッジファンドの破綻がきっかけで再び金融資本市場が大混乱に陥るのではないかという「11月・12月危機説」の火消しをすることが、その課題である。オバマ氏の最初の試練は、今月14、15の両日に予定されるG7、G20レベルの緊急サミット。来年1月20日の就任式を待たずに、オバマ氏に重責がのしかかろうとしている。