1989年、日本初となる生体肝移植に踏み切った外科医がいた。技術的にも倫理的も難しいと言われる中、「助けたい」という家族の願いに応える形で手術は実施された。以来、日本での生体肝移植は累計1万件を越えている。移植医療を大きく変えた、あのときの彼の〈決断〉に迫る。※本稿は、読売新聞社会部「あれから」取材班『「まさか」の人生』(新潮社)の一部を抜粋・編集したものです。

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