将棋界では、弟子との距離感や指導のあり方は実にさまざまだ。史上最年長でのタイトル歴がある木村一基は、一人ずつと丁寧に将棋を指し、言葉を交わすことを何より大切にしてきた。一方で、「棋士にとって将棋は趣味ではない」と、厳しい現実を突きつけることもためらわない。奨励会での戦いを突破してのプロ入りという狭き門を前に、進学や将来への不安に揺れる若者たち。木村は師匠として何を伝え、どう寄り添うのか。※本稿は、新聞記者の村瀬信也、棋士の木村一基『50代、それでも戦い続ける 将棋指しの衰勢と孤独と熱情と』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)一部を抜粋・編集したものです。
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