キラ星の
学校群に囲まれて

 現在の目白台・雑司ヶ谷一帯は、文教地区としての性格も強い。故意に、というわけではないのだが、街を中心にした円を描くと、キラ星の如くに有名校が並んでいるのがわかる。

 大学は目白台の日本女子大を中心として、先に紹介した学習院、早稲田、お茶の水女子、東京音大、川村学園も近い。大学の付属小、中、高校も多い。それぞれに特色のある有名校が、ぐるりと取り巻いているのである。

 教育環境としてみれば、目白台などに住むのはすこぶる便利である。これらの学校に通う(通わせる)のは、坂道をどちらの方向に降りていくかだけの違いなのである。

貴重な緑にも
恵まれた街

 山手線内の高級住宅地には「山手線内とは思えないほど」緑が豊かであるという共通項がある。目白台、雑司ヶ谷もその条件を満たしている。

 先にあげた学校だけでなく、住人にしてみれば緑地にほかならないスポットが、この土地の外周を守っているのである。ケヤキ並木が美しい雑司ヶ谷霊園から時計周りに護国寺、豊島岡御陵、椿山荘。内側に入って新江戸川公園、鬼子母神。この線の途切れを、学校がふさぐようにしている。

 街の内部にも樹々は多い。東京カテドラル、雑司ヶ谷旧宣教師館などの建築を眺める楽しみを含めて、散歩には絶好である。

 こうした環境に加えて、街としての機能も損なわれていない。東大付属病院の大きな分院は目白台3丁目にある。商店街は音羽通り、目白通り、不忍通り沿いにそれぞれある。何より、デパート戦争の池袋にもすぐである。最寄り駅になる護国寺から、有楽町線は都心方向にも足をのばせる便利な地下鉄である。