2025年度上半期の企業倒産は12年ぶりの高水準に達し、「人手不足倒産」も過去最多を更新した。物価高と深刻な人手不足による賃上げ圧力が重くのしかかる中、財政悪化懸念や日本銀行の早期利上げ観測を背景とした長期金利の上昇が追い打ちをかける。コスト増を十分に販売価格に転嫁できず、借金で延命してきた企業の体力はじわじわと削り取られている。コロナ禍で積み上がった過剰債務に加え、賃上げ原資を生み出せない企業にとって、人件費増と利払い負担という二重の圧力こそが「最終審判」となる。そこでダイヤモンド編集部は上場企業約3900社を総点検し、倒産「危険水域」にある408社をあぶり出した。「26年版・倒産危険度ランキング」で、その実像に迫る。