ステーキングETFは、仮想通貨(暗号資産)の保有による価格変動益だけでなく、ブロックチェーン運営に対する貢献による報酬も得られる金融商品である。
現在、米国を中心にETF市場や規制の枠組みが進化しており、ステーキングETFは新たな局面を迎えている。
この記事では、ステーキングETFの特徴、将来性、リスクなどについて詳しく解説する。
なお、国内においてステーキングETFは将来的に購入できるようになる可能性はあるが、現時点では購入することができない。
- ステーキングETFは、保有資産をネットワークに預けて報酬を得るステーキング機能を持つETFである
- 運用会社は、仮想通貨をバリデーターに委任して報酬を得ており、それを受益者に分配している
- ステーキングETFは、キャピタルゲインに加え、インカムゲインも得られる仕組みを提供している
- 仮想通貨取引を始めるなら、国内大手取引所のコインチェックが利用できる
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ステーキングETFとは
スポット型ETFとの違い
項目 | スポット型ETF | ステーキングETF |
---|---|---|
主な収益源 | 仮想通貨価格の値上がり | 価格上昇+ステーキング報酬 |
ネットワーク参加 | なし | あり(検証者への委任) |
配当の可能性 | なし(保有資産の増減のみ) | あり(報酬を受益者に分配) |
運用の仕組み | 仮想通貨を保有するだけ | 保有+ネットワークへの貢献を前提とする※ |
投資家本人が直接運用を行うわけではない。
得られた報酬は ETF を通じて間接的に分配される。
仮想通貨ETFには、さまざまな種類が存在するが、ステーキングETFとは何かを知るために、一般的な「スポット型ETF」とどのような違いがあるのかを見てみよう。
スポット型ETFは、仮想通貨そのものの価格に連動する仕組みで、値上がり益を狙うのが基本である。
一方、ステーキングETFは、仮想通貨の価格に連動するだけでなく、保有資産をネットワークに預けて報酬を得る「ステーキング」機能を組み込んでいる。
ステーキングETFの運用会社は、ETH(イーサリアム)やSOL(ソラナ)などの仮想通貨をブロックチェーン上の検証者(バリデーター)に委任し、取引承認やネットワーク維持に貢献し、その見返りとして得られるステーキング報酬をETFの受益者に分配する。
これにより、価格上昇によるキャピタルゲインに加え、ネットワーク参加を通じたインカムゲインもETFを通して間接的に得られる仕組みとなっている。
ステーキングETFは、スポット型ETFでは実現しにくかった「収益性」と「分散性」を兼ね備えており、仮想通貨市場の成長とともに注目を集めている。

ステーキングETFの特徴
ここからは、ステーキングETFの特徴について詳しく見ていこう。
- 収益性向上
- 容易に始められる
収益性向上
ステーキングETFの大きな特徴の一つが、ネットワークへの貢献を通じて得られるステーキング報酬によって価格変動以外の収益も見込めることである。
通常の仮想通貨ETFは、保有するコインの価格が上昇しなければ利益を得られないが、ステーキングETFでは価格が横ばい、または下落局面でも一定の報酬が発生する。
キャピタルゲインに加えて、ネットワークへの参加を通じたインカムゲインを得ることができる。
このことは、長期保有を前提とする投資家にとって注目を集める要因となる可能性がある。
容易に始められる
ステーキングETFは、ETFとして証券取引所で売買できる金融商品でありながら、複数の仮想通貨銘柄を対象にしたステーキング報酬を得られるという特徴を持つ。
ファンドがバリデータの選定から技術的な運用、報酬の管理・分配までを一括で行う。
そのため、投資家自身がブロックチェーンやステーキングの仕組みを深く理解していなくても問題はない。
ステーキングETFは、仮想通貨の価格上昇益に加えステーキングによる報酬も狙えるうえ、証券口座から気軽に始められる運用手段として注目を集めている。
ステーキングETF関連の仮想通貨銘柄
ここからは、ステーキングETF関連の仮想通貨銘柄として、イーサリアム(ETH)とソラナ(SOL)について最新の動向を見ていこう。
イーサリアム(ETH)
イーサリアムを対象としたステーキングETFの承認をめぐっては、SEC(米国証券取引委員会)が現在も審査を継続中である。
また、2025年5月に実装されたイーサリアムのペクトラアップグレードにより、ETHのステーキング環境は大きく進化している。
特に、1バリデーターあたりのステーク上限が従来の32ETHから2,048ETHに引き上げられたことで、運用効率が飛躍的に向上した。
これにより、大口資産を扱うETF運用会社がより少ないノードで安定的に報酬を得ることが可能となり、ファンド構築の実用性が高まっている。
このような技術的な成熟が進んだことで、ETHステーキングETFの実現可能性がより現実的なものとして注目されている。

ソラナ(SOL)
ソラナを対象としたステーキングETFは、2025年7月、REXシェアーズとオスプレイ・ファンズが共同で申請した「REX-Osprey Solana + Staking ETF(ティッカー:SSK)」が米証券取引委員会(SEC)から実質的な承認を受け、米国シカゴ・オプション取引所に上場された。
このETFは、投資家が証券口座を通じてソラナの価格変動益とネットワークへの貢献に対する報酬の両方を享受できる仕組みを採用している。
また、約40%の資産をソラナをステーキングする上場商品に投資し、ステーキングで得られる報酬をすべて投資家に分配する。
報酬利回りは、現時点で年率約7.3%とされており、利回りを重視する投資家に注目されている。
「ステーキングで資産を増やせる仕組みがある」と聞いて、仮想通貨に興味を持った人もいるだろう。
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仮想通ステーキングETFの将来性
ここからは、ステーキングETFの将来性を考察してみよう。
- ネットワークの成熟とアップグレード
- SECなどの対応と承認の流れ
ネットワークの成熟とアップグレード
ステーキングETFで特に注目されているのがイーサリアム(ETH)とソラナ(SOL)である。
両者は、ETFとしての運用や承認が進行中または実現しており、ネットワークの技術的成熟度も高い。
イーサリアムは2025年5月のペクトラアップグレードにより、バリデーターのステーク上限が2,048ETHへ拡大され、大口運用が効率化された。
一方、ソラナは2025年に米国で初のソラナステーキングETFが上場されている。
両者ともにネットワークの成熟と技術の進化によって、機関投資家が参入しやすいステーキングETF基盤の形成が見られる。
SECなどの対応と承認の流れ
米国ではビットコイン現物ETFに続き、イーサリアム現物ETFも認可されている。
これに続き、次の注目分野として浮上しているのが「ステーキング付きETF」である。
実際に、2025年7月にはREX-OspreyによるソラナのステーキングETF「SSK」がSECの実質的な承認を経て、米国シカゴ・オプション取引所に上場されている。
この事例は、初のステーキングETFとして制度商品化されたことを示す重要な前例となっている。
この流れは、SECが仮想通貨のインカム機能を含む金融商品への理解を深めつつあることを意味しており、ステーキングETFの今後の承認や普及に向けた大きな要因となる可能性がある。
ステーキングETFのリスク・注意点
ここからは、ステーキングETFの注意点やリスクについて詳しく解説する。
インフラ障害リスク
ステーキングETFでは、ファンドが保有する仮想通貨をブロックチェーン上のバリデーターに委任し、ネットワーク運営に貢献することで報酬を得ている。
しかし、もしネットワーク自体に障害が発生したり、委任先のバリデーターが不正行為を行った場合には、「スラッシング(Slashing)」と呼ばれるペナルティによって、預けた資産が没収される可能性がある。
また、ネットワークが過負荷や攻撃により停止すると、ステーキング報酬の分配が遅延したり無効になるリスクもある。
このようなインフラ障害リスクは、価格変動とは別にファンド価値に影響を与えるため、投資家は注意が必要である。
規制リスク
ステーキングETFは、仮想通貨・証券・投資信託といった複数の規制領域にまたがる新しい金融商品である。
そのため、国や地域によって解釈や取り扱いに大きな違いがでる可能性がある。
例えば、国によりステーキングを「利息」や「証券的収益」と見なし、追加の報告義務や免許制の対象とする可能性がある。
また、ステーキング報酬の税務上の扱いも国ごとに異なるため、グローバルにETFを提供する際の障壁となる可能性を否定できない。
ステーキングETFのまとめ
通常の仮想通貨ETFは、保有するコインの価格が上昇しなければ利益を得られないが、ステーキングETFでは価格が横ばい、または下落局面でも一定の報酬が発生する。
ステーキングETFは、ETFとして証券取引所で売買できる金融商品でありながら、複数の仮想通貨銘柄を対象にしたステーキング報酬を得られるという特徴を持つ。
イーサリアムを対象としたステーキングETFの承認をめぐっては、SEC(米国証券取引委員会)が現在も審査を継続中である。
2025年7月、REXシェアーズとオスプレイ・ファンズが共同で申請した「REX-Osprey Solana + Staking ETF(ティッカー:SSK)」が米証券取引委員会(SEC)から実質的な承認を受け、米国のシカゴ・オプション取引所に上場された。
なお、国内においてステーキングETFは将来的に購入できるようになる可能性はあるが、現時点では購入することができない。
- ステーキングETFは、ステーキング報酬によって価格変動以外の収益も見込める
- ステーキングETFは、長期保有を前提とする投資家にとって注目を集める要因となる可能性がある
- ステーキングETFは、証券口座から気軽に始められる運用手段として注目を集めている
- 仮想通貨取引を始めるなら、国内大手取引所のコインチェックが利用できる
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